解説「ミュージカル ふしぎ少女探偵キャラ&メル」



出演者:キャラ/加護亜依、メル/辻希美、小山田かれん/アヤカ、佐々木ダミアーニ(館長)/大島宇三郎、桜木伊音/半田健人

  半田くんの初舞台「ミュージカル ふしぎ少女探偵キャラ&メル」を3月26日に観に行ってきました。本当は、がっつり2回分見るつもりだったんですが、驚くべきアクシデントが次々と重なり、そのため、昼公演は遅刻してしまい、まともに見れませんでした…。夜公演はしっかりと観たんですけどね。だから、主に26日夜公演の報告となります。また、思い出しながら書くことになるので、間違いがあるかもしれません。発見したら教えてください。よろしくお願いします。

【あらすじ】
  ある日、ふしぎ少女探偵キャラ&メルに音楽ミュージアムの館長から依頼がまいこむ。その内容は、盗難された「ガスパロのヴァイオリン」を取り戻すこと。暇をもてあましていたキャラ&メルは、その依頼を引き受ける。そして、捜査線上に、謎の仮面の男(=伊音=半田くん)が浮かび上がる。キャラ&メルは、ヴァイオリンのありかを尋ねるが、彼は答えない。結局、キャラ&メルは自力でヴァイオリンを発見。実は、そのヴァイオリンには、人を操る魔力が秘められており、イオンは、ヴァイオリンが悪用されないために、盗み出し隠したのだった。伊音は、そのことをうったえかけるが、2人は聞く耳持たず、音楽ミュージアムの館長に返しに行ってしまう。かれんは、ヴァイオリンが返ってきたことを喜び、早速、弾くが、魔力のせいで倒れてしまう。すべてを悟ったキャラ&メル。そう、悪魔にとりつかれた館長がすべて仕組んだことだった。館長with部下sが、真実を知ってしまったキャラ&メルに襲いかかる。キャラ&メルは、伊音やマキアート(犬)の力をかりて、館長にとりついていた悪魔の除去に成功。これにて一件落着。

【半田くんの役どころ】
  一言で言うと、2枚目ナイト役。最初は仮面をつけた謎の男として登場。魔のヴァイオリンを盗んだ犯人。その理由は、ヴァイオリンにこめられた魔力が悪用されないように、また、すでに魔力の影響を受けつつあるかれんを救うため。キャラに一目惚れされるが、本人はかれんにゾッコンラヴ。最後は、キャラ&メルと力をあわせて、館長を退治。その献身さが伝わり、かれんと結ばれる。
  衣装は、黒のパンツ、白のジージャンみたいなもの。インナーはラメいり白ブラウス…だったはず。途中まで、白マントをはおってます。髪型は、オールバックで髪を後ろで結んでます。横髪は耳にかけて後ろに。よく似合ってたと思います

【半田くんの見所】
■オープニング
  音楽にあわせて、W以外の出演者が客席の通路を通って舞台へ。どこを通ってきたか失念。側を通られた人、ラッキー。

■森の教会
  森の教会にヴァイオリンがあることをつきとめたキャラ&メルが、森の教会にやってきます。ここで、伊音が初登場(開演後20分ぐらい)。この時点では、伊音は仮面をつけていて”謎の男”状態です。ここでの伊音は、少しキャラクターが違ってて、キャラ&メルを小馬鹿にする嫌な奴。
  キャラ&メルに私を捕まえることが出来るかな!といって、伊音がマントをバサバサさせながら逃げまくります(半田くん、この場面だけではなく、マントの使い方が上手いんです)。そのとき、”あっちに行ったと思ったら、こっちから出てくる”みたいなイリュージョンが展開されます。最終的には、客席から登場します。舞台に向かって右側の通路だったかな。このシーンの終わりに、あっけなくキャラがその仮面をとっちゃいます。本当にあっさりと。伊音が「やべ!」という顔をしてダッシュで逃走。キャラが伊音に一目ぼれ。

■地下の練習場
  地下の練習場で、キャラ&メルが謎の集団に襲われているところに、伊音が登場。2人を助けて逃がします。黒仮面をつけた謎の男との殺陣がスタート。単純な殺陣ではなく、謎の男が魔術を使うという設定のようで、マジックが合間合間に挟まれます。謎の男の手元で火が燃えたと思ったら、その刹那、伊音の手元で火が燃えたり、謎の男の首がとれたと思ったら、くっついたりね(恥ずかしながら、声を出してビックリしてしまいました(笑))真剣なまなざしの半田くんはカッコいいですよ。
  ただ、マジックや効果音の兼ね合いで、ステッキ(伊音の武器)をふるタイミングなどいろいろと制約があって大変そうですね。相手との呼吸の問題もあって、ややスムーズにいかないところあったんですが、回を重ねるにつれて解消されると思います。あと、ボクには演出の意図が分からないものがありました。多分、謎の男の魔術を表現したものだと思うんですが。
  26日の夜公演にて、この場面で、半田くんが登場する前に、キャラとメルの会話があるんですが、台詞がとんでしまったりして、メタメタになります。それをうけて登場した半田くんの第一声が「台詞を確認しておくんだな!」というアドリブ。会場から拍手喝采で受けたようなので一安心。

■音楽ミュージアム→森の教会
  音楽ミュージアムでのシーンでは、伊音のかれんに対する気持ちが表現されます。伊音の台詞はあまりありませんが良いシーンです。館長に罵倒され、かれんとアイコンタクトを十分したあと、舞台は暗転し、伊音にスポットライト。ここで、ヴァイオリンを盗んだ理由を独白。かれんに対する気持ちがこもっていて良い感じですよ。そして、この独白シーンは、舞台上には半田くん一人だけなんですが、一年間番組の看板を背負ったことがあるだけあって、一人でも場がもちますね。
  伊音が独白している間に、セットが音楽ミュージアムから森の教会へ変わります。伊音は、独白が終わると、そのまま、教会で祈り、そこへキャラ&メルがやってきます。ここでは、伊音に長台詞があります。ボクの中では、半田くんは長台詞が苦手なイメージがありまして、ドキドキしてたんですが、上手くこなしてました。
  26日夜公演では、ハプニングやアドリブが満載でした。まず、加護ちゃんのマイクが故障。そのとき、ステージ上にいたWと半田くんの3人は、うまく切り抜けてました。こんなやりとりがありました(伝わるかどうか不安ですが…)。

  キャラ:あなたが(伊音:うん) メル:あなたが(伊音:うん)
  キャラ:素直に(伊音:うん) メル:素直に(伊音:うん)
  キャラ:楽器を返してくれたら(伊音:うん) メル:楽器を返してくれたら(伊音:うん)
  キャラ:私が(伊音:うん) メル:私が 恋人になってあげる(伊音:君たち、一体どういうコンビなんだ?)

  キャラの台詞をメルが復唱してあげて(台詞が聞こえてない可能性を考慮して)、伊音は、キャラとメルの台詞両方にいちいちうなずく。最後、「恋人になってあげる」をキャラが言う前にメルが言ってしまい、で、伊音が「君たち、一体どういうコンビなんだ?」と一言。この台詞ももちろんアドリブですが、会場からは拍手喝采でした。半田くんのアドリブが拍手喝采だと嬉しくなります。
  この場面の最後、伊音は、ヴァイオリンを持っていこうとするキャラとメルを止めようとしますが、途中登場の神父さんとマキアートに妨害されます。その神父さんがなぜかファンキーでヤンキー。半田くんの両手をもって、”Let’s dance!”(笑)伊音は“レ、レッツダンス…”と驚きつつも、最後にはノリノリでダンスを始めました。昼公演では、強制的に祈りをさせられてました。この神父さん、毎回キャラクターを変えてくる上に、言動も変わるみたいですね。半田くんは対応しないといけないから大変かも。

■最後の決戦
  ここでは、半田くんがアクションをちょこっとします。今度はステッキではなく、パンチやキックなど。イリュージョンや効果音といった縛りがないので、その分、スピーディーでスムーズですよ。相手の背中の上を、自分の背中をあわせてグルッと回転して、すぐさまに相手にローキックで、その勢いで一回転スピン。カッコイイです。
  伊音が、雑魚Aをこかして、その背中を踏み越えていくというところがあるんですが、26日の夜公演では、踏み越える際にバランスを崩して、こけそうになりました。ヒヤッとしました。客席からも、息を呑む声が。その後、何事もなかったように、そのままアクションは続きました。また、伊音がかれんの手をひき走って舞台をはけていくんですが、途中でかれんが完璧にこけてしまい、二人とも大慌てでした(笑)キャラが敵に向かって走っていくとか思いきや、雑魚Bの横を通り過ぎて、伊音に抱きつくんですが、26日夜公演では、キャラに抱きつかれた後、半田くんは客席にむかって”すみません”って感じで謝ってました(笑)

■フィナーレ
  半田くんは、Wの歌を口ずさんだり、共演者の方々と楽しそうにハイタッチしたりしてます。素の半田くんがみれます。

【感想などなど】
  この作品は、ミュージカルというよりも娯楽作品・エンターテイメントと表現したほうがしっくりくる。子供をターゲットとした内容ですが、しっかりとつくられていて、それなりに楽しめました。
  半田くんは、歌や踊りの機会はありませんが(というかWしか歌わない。踊りもダンサーさんだけ)、演技とアクションで頑張ってました。初舞台なんですが、落ち着いて、しっかりと演じていました(Wにアドリブでツッコミをいれてました)。好演してたと思います。声もがっちりと出てて、その声が良いんですよ。よく響いて、目立ちます。力強い眼もグッドです。また舞台の機会があるのならば、次はストレートプレイで観てみたいですね。
  キャラとメルがアドリブで会話してるとき、半田くんがちょっと手持ち無沙汰な感じです。2人が主導だから、半田くんがそのアドリブに入るのは難しいし、無理に入ってメタメタになるのもあれだし、仕方がないかもしれません。半田くん、何か言いたそうにしてるんですけどね。また、半田くんは、演技も込みで、全体的にちょっと遠慮がち。慣れてくれば、伊音が変わってくるかも。
  この作品は、アドリブが非常に多い自由な舞台のようでして(Wの2人がアドリブ好き。台詞をチョコチョコかえてみたり、それが上手くいかなかったり(笑)ハプニングも多いみたいですね)、半田くんにとっては大変だと思うんですが、この舞台が終わる頃には、かなり生の舞台になれ、普通のかっちりとした舞台では学べないものを得ることが出来るんじゃないかなあと思いました。

  以上、解説「ミュージカル ふしぎ少女探偵キャラ&メル」でした。誤字脱字・内容の誤りなどがありましたら、教えてください。よろしくお願いします。では、お粗末さまでした。(05.03.29up)



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