走り書き"「昭和40年代を語る会」発足プレイベント"



  まず謝らせていただきたいのですが、今までのような報告は不可能です。すみません。非常に混沌とした内容で、半田くんのイベントやトークが如何に理路整然としており、非常に分かりやすく構成・表現されているのか、知りました。とりあえず、僕が半田くんのファンだけに、そして主に半田くんのファンの方が見に来てるであろうことを想定して、感想を半田くん贔屓な視点で(笑)つらつらと書き溜めてお茶を濁すことにします。具体的なトーク内容を文章化するだけの文才と記憶力の無い僕をお許しください。

  端的に感想を表現すると、面白かったです。終了時間が30分オーバーしたことから(7時30分開始、11時00分終了。なんと210分間!)、いかに盛り上がったのかが伺えます。ただ、それが「昭和40年を語る会」として面白かったのかというと、ちょっと違うんですね。とにかく中野監督が暴走!(笑)自分の得意分野―アニメ、特撮、映画といった映像系―に終始するので、半田くんは口が挟めないことに。更に、半ばB級映画などのトンデモ作品の紹介みたいになってしまい、「トンデモ作品紹介イベント」といわれても納得してしまうような内容。唐沢さんが、何とかして「昭和」とリンクさせようと奮闘してましたが、走り出した中野監督の前では焼け石に水(笑)当然ながらB級作品などから当時を知ることはできますが、「昭和」という枠組みがぼやけてしまったのは否めません。爆笑したんですけどね(笑)中野監督のトークが上手い上に、唐沢さんとの息がピッタリ。さすが頻繁に「唐沢俊一のポケット」にゲスト出演してるだけはあります。

  前半は、唐沢さんからの必死のパスを受けて(本当に必死なのです。唐沢さんは中野監督の相手を務めつつ、昭和とリンクさせようと腐心し、更に、言葉数が少ない半田くんの様子をチラチラと伺い、隙を突いてパスを送る。一番疲れたのは、唐沢さんに間違いないです(笑))、半田くんもそれなりに昭和の話をしようとしてたんですが、中野監督とのお仕事が初めてだったからなのか、探り探りな印象でした。いつもの半田くんなら、ここでグイッと行くようなところでも、一歩ひいてしまう。中野監督に委ねてるところが多分にあったように思います。15分休憩を挟んだ後半では、聞き役に徹することに決めたような風でした。ということで、後半は中野監督が好きなように話して、唐沢さんがそれにあわせて、半田くんは笑いつつ、時折、合いの手を入れるという形に収まってしまいました。中野監督は非常に面白かったのですが、僕としては半田くんの語りも期待してたので、この点は残念でした。ただ、半田くん自らが昭和を積極的に語ることはありませんでしたが、半田くんだからこそ入れられる合いの手があったのも事実です。

  もちろん、「昭和」が話題になることもあったのですが、主に中野監督が「自分の昭和」を語るんですね(これはこれで、とても面白かったんです)。半田くんはその時代を生きておらず、文献から知識を吸収していくので、どうしても「日本の昭和」を語ることになります。ということで、またまた半田くんがなかなか入り込んでいけないことに。例えるなら、お爺ちゃんが戦時下の生活を孫に聞かせてるような状況。この様子を見ていて、学者と素人の会話って、こんな感じだなあと思いました(笑)(中野監督が決して素人という意味ではありませんよ。知識の蓄え方の比喩です)知識が文献ベースの半田くんにとってのある意味ウィークポイントなんですけど、だからこそ、その時代に生きた人と半田くんが同じ机に座って言葉を交わす価値があり、「次世代に語り継ぐ」とは、そういうことのはず。これこそが「昭和40年を語る会」の面白みかなあと思うわけです。今回は、学者な半田くんとリアル世代が上手く噛み合わなかったように感じました。

  唐沢さん曰く、初回だから一発かまそうということで、敢えて中野監督を放牧してたそうです(笑)半田くんは「聞き役になってしまいました」「中野監督を自由にしておくと、こうなるということで…(笑)」と。それを受けて、中野監督も「すみません」と言って、頭をペコリ(笑)今回のことで、中野監督と半田くんの頭の中にある昭和40年代が大きく違うことが分かったように、40年代は説明が難しく、人によって様々。これからも色んな角度から昭和を切り取り、時には真面目に語ったりする、といった感じで唐沢さんから説明がありました。

  僕の大まかな感想は以上で、以下はより具体的なことでも。とにかく客層が歌謡見聞録と大きく違います。8割方が男性だったように思いますが、それでも中野監督と唐沢さんが今日は女性の比率が多いと驚いていて、中野監督に至っては若干戸惑いもあたかもしれません(笑)(新宿ロフトプラスワンでのイベントはほぼ男性客で占められるんです)ほぼ満員で大盛況でした。とても反応が良い方々ばかりで、半田くんもやりやすかったんじゃないでしょうか?結構笑いをとってましたよ(叩けども全く響かない梅田のインストアイベントの客を思い出しました(笑))。トークライブ中でも自由にオーダーすることが可能で、飲食の売り上げの数%が半田くんたちのギャラとなるそうです。なので、唐沢さんがたくさんオーダーするように煽ってましたが、その時に半田くんはギャラの決定方法を初めて知ったらしく、素で驚いてました。客席とステージは非常に近く、最前列だとすぐ前に半田くんたちがいるような近さです。

  ついで、半田くん関連で文章化できるものを列挙します。

  ■40年代当時のスーツをオーダーメイドしている。カッターも襟の大きなタイプで、もちろんオーダー。ウエストは65cm!
  ■小学校の頃、生徒会長みたいなことをしていたらしく、朝礼を仕切ってたそうです。ある日の朝礼、校長の長話をカットしたいがために、話す前に「これで終わります」と半田くんが勝手に言ってしまい、目論見どおり、校長の話はなくなってしまったそうです(笑)これで味を占めた半田くんは、再び校長の長話カット作戦を断行しようとしたら、その場で怒られたそうです。そりゃあ、そうだわな(笑)
  ■高校の時、竹刀をもった先生がいて、実際に暴力を振るわないが、教卓をガンガン叩いて生徒を威圧していた。その先生が、半田くんが卒業した後、公費に手をだして軽く逮捕されたそうです。「軽く逮捕」は半田くんの表現です。軽くって(笑)
  ■昭和40年代で典型的な表現といえば?というお題のとき、半田くんが電話から顔が出ると答える。唐沢さん、それは古い、30年代あたりで終わってるんじゃない?と言われる(笑)このお題の時、中野監督が、驚いたときに帽子が飛び上がると実演付きで回答。半田くんのツボだったらしく大爆笑。最後に、何が一番面白かったかと尋ねられた時、「中野監督の帽子が飛び上がったやつ」と回答して、場内は爆笑でした。中野監督も「あれだけ話したのに、これ?(またしても実演)」と言いたくもなるってもんです(笑)
  ■CMは記録として残らないが、時代性を知るには重要な手がかりとなるという流れから、地方CMの話に。中野監督も関西出身で、関西地方のCM(ハナテン中古車センターとパルナス)を紹介。半田くんはハナテンは知ってたけど、パルナスは知りませんでした。パルナスって、かなり有名なんですが…。僕と半田くんの間でもジェネレーションギャップがあることを認識しました。
  ■新宿に昭和40年代を表すガードレールがあるそうなんですが、それがつい最近、撤去されてしまったそうです。偶然にも、その撤去現場に通りがかってしまった半田くん。咄嗟に「おい!」といってしまったそうです(笑)半田くんの昭和を愛する気持ちが伝わる、素晴らしいミニエピソード(笑)
  ■河崎実さん(だったはず。字が違ったかもしれません)が来場してたそうで、本番前、楽屋で半田くんと話してたそうです。河崎実さんは歌謡曲に精通してるので有名だそうなんですが、その河崎さんが半田くんのことを「彼はスゴイね」と言ってたそうです。唐沢さんが「あの河崎実が!」という風に表現してました。どうも筒美京平さんについて語り合ってたらしく、その中で半田くんは「京平」と呼んでいたそうな(笑)京平って!
  ■「漂流教室」に描かれた京王ビルは、実物の2倍の大きさだ!と力強く主張。
  ■「三丁目の夕日」の電車、当時の、あの電車はあんなに速く走らない!と力強く主張。
  ■「昭和40年代を語る会」の会歌をつくりますよ、と半田くん提案。「〜音頭」とかにする?とか、唐沢さんと中野監督も乗り気。
  ■さあ、〆の言葉ということになり、唐沢さんが「じゃあ、半田くんお願い」と言われると、半田くん「すごい丸投げしましたね」とポツリ(笑)
  ■最後、唐沢さんから「半田くんがあまり話せなくてゴメンね」的なコメントと「まあ、中野監督が話してて分からなかっただろうけど、半田くんが話しても分かりませんけどね」というコメントが。いずれにせよ、ある意味で依然、状況に変化はないということですね?
  ■唐沢さんから半田くん自身のイベントの時、客はついてきてるの?という質問が。半田くんとしては、ハードルを下げてると返答(笑)それを聴いた唐沢さんと中野監督は口々に「すごい、すごい」。マニアな人って、ハードルの調節が苦手なんですよね。それを受けての「すごい」発言だと思われます。

  以上で列挙は終了です。これら以外に、半田くんならではの合いの手や、らしい言い回しや表現が散りばめられてたんですが、それを再現できないのが歯がゆい。

  今後、7月末に秋葉原U-DIXにて結成大会を開く予定をしてるらしく(キャパシティが実に1000人!)、それまでに今回のようなプレイベントを何度か開催予定。映像・出版などの展開も考えてるそうです。想像した以上に大きな話になってきたと驚きを隠せなかったのは、僕だけじゃないでしょう。発起人が「唐沢俊一・半田健人」になってるんですよね。半田くんの「昭和40年代を語るような会をつくりましょうよ」という軽い一言が、こんな風になるとは…。今後、会がどのような発展を遂げていくのか、そして、次回はどんな角度から昭和を語ってくれるのか、とても楽しみです。なかなか癖になりそうなイベントですよ。
  中野監督のトーク内容に全く触れてないし、非常に荒くて、レポートとは言いがたい代物ですが、少しでもイベントの様子が伝われば幸いです。では、お粗末さまでした。(07.02.10up)



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