実況「Kakiiin」



「**」は不明な部分。(  )内は駒田アナのコメント。{  }内はミエさんのコメント。
以下のレポは、ミエさんが音源から文字におこし、掲示板にアップして下さったものを、移動させたものです。ミエさん、ありがとうございます。


第23回 歌になっていない歌 セレクト('09年3月17日)

  僕はすっかり味をしめちゃって、最初のうちの「こんな曲かけても・・」という気遣いが一切なくなりまして。メジャーな曲をかけることが申し訳なくなってきたという、変なテンションになってきた。 (また今回もキツいのを一発お願いします。・・・・・・『歌になっていない歌』。下手ってことですか?) 別の言い方をすれば「ちゃんと歌ってくれよ」っていうようなことでもあるんですが、説明するより聞いていただきましょうか。 プティーマミさんの「Girl Friend」


♪ { 昔のアイドル映画のカップルの出てくるシーンに流れるような音楽にのせて他愛もないことで笑って「彼」と戯れている風な「うふふふ うっう〜ン あ、あはは あっはァ〜ん ううん〜 いゃん」 のような、笑い声が延々と・・・・ }


  (「ブレアウィッチ・プロジェクト」以来の戦慄を今覚えましたが・・・{ 駒田さんの例えに感心。曲は至って明るい曲調だったんですが、霊の笑いのようかも }。 これすごいですね。) プティーマミさん、この方はもともと麻里圭子さんという名で「サインはV」などを歌われているので歌はうまいです。僕もびっくりしたんですよ。ジャケットがモッズな感じでセクシーなんで、どんな感じなのかな、まあ歌入ってんだろと思ったらまさかこんなもんだとは。このアルバムは全部こんな感じで悲しんでたり、挑発してたり、セリフのくだりもあって一応一枚でストーリーになっているんです。 (3分彼氏といちゃついてる、ある意味演技力無いとできない・・・) ちゃんと歌詞つけて音符あるより難しいかもしれない。高等技術。 (一緒に流れてた曲。あれベースが) あのスーパーベーシスト江藤勲さんです。 (毎週出てきますね)

  2曲目は池玲子さん。この方はピンク映画、70年代頭くらいの日活のブームがありまして、その中の女優さんで非常にセクシーな方で。バストが豊かな感じの。 (ガールフレンド、笑い声、と来て、「まさか?」ですよね) 1番は比較的ちゃんと歌ってます。2番に入ってから2番以外のものにも突入します。池玲子さんで、「経験」


♪ はぁ〜、アァ〜、やめて・・愛して無いなら・・・  { イントロからとても淫靡で濃密な音楽です。妖艶な成熟した女性がベッドで拒否しながらも快感のうめきをあげてのたうってのが嫌でも目に浮かびます }  


  (歌えなくなっちゃってますよ。2番) もうねえ。それどころじゃないって感じになってますね。 (アルバム名が「恍惚」ですもんね。) これはピンク映画に出られた方だからこその表現で、映画をそのまま音にしたってかんじでしょうね。 (途中で「オッオー」って。{ 文字では表せないゴリラの鳴き声のものまねのような声真似でした } ) 上手ですね。これね、クイーカっていう打楽器の種類で、NHKのゴン太くん、あれの声、クイーカでやってるんですけど、あれは筒型のものに棒が刺さってまして (ははあ) 棒が刺さってまして {2回言いました☆} その棒をちょっと触りながら (触りながら) その棒をさすってやるとこういう音が。 (その棒をこう、挿入するとそういう音が出ると・・) まあ、このあたりにしておいて・・。8時台にはちょっと早かったですかね。 (岡山で14歳で必ず親子で聞いてる方がいらっしゃるんですが、今日は赤面してると思いますよ。) 14歳、一番恥ずかしい頃ですね。まあ表現ですから。アートですから。

  3曲目は大女優、岸本加世子さんが1980年に発表した、その名も「ああ落ちる part1 」 。作詞はなかにし礼先生。 (よかったー。詩あるんだ) 作曲が都倉俊一先生。これも説明するより、聞いていただきましょう。冒頭から耳をすましてくださいね。岸本加世子さんで「ああ落ちる part1 」


♪ 落ちる・・ { 落ちる、数回くりかえし。かなり色っぽい吐息まじりで始まり聞き取りにくい色気たっぷりのささやきでセリフや落ちる・・など } ああ〜ああ〜♪


  (ちょっと怖いかな、と最初思ったんですが、なんですか、意識が混濁して落ちていくかと思いきや、エーロエロエロって) これはちょっとなかにし先生の大人の悪戯が過ぎたなーっていう。 (なるほど) この曲の詳細を知らないんですけど、何かのテーマになってたんでしょうかね?コンセプトを知りたいですよね。 (岸本加世子さんですよね。珍しいというか・・。今日3曲やってもらいましたがぜひこういったコンピやってほしいな、と思うんですよ。) いやもう、まかせていただけるなら。 (いろんな企画ができそうですよ) そういっていただけると (もったいない、というかもっともっと紹介してほしい曲がたくさんあるとおもうんで) 今回も悩みましてね、割と濃い方向で出来たかな、と思うんですけど。

  { 数人からの葉書紹介 }
(これ生放送で、今チャンネル合わせてる方混乱してると思いますよ) 混線したか?みたいなね。笑い声とか。スタジオのしゃべりがもれちゃってるのかな、とか。歌謡曲にはいろんな曲がはびこってるんですよ。だから、歌謡曲はおもしろい。またみなさんの期待に応えられるようにがんばります。(2009.3.18up)



第21回 さかな セレクト('09年3月3日)

  (「動く昭和歌謡バンク」こと俳優の半田健人さんです。) いいですね。このキャッチ初めてですね。銀行なんですね。どこでも出張しますので、みなさん、よければ呼んでください。 (今回21回目。前回、前川清さん、メジャーだということで。今回その反動で、みたいなお話ありましたけど) そうですね。ではテーマの方を発表させていただきます。今日のテーマはね、「魚」です。 (ポカーン!ポッカーン!楽器でもなく人でもなくあの魚って) 魚ですね。 (あのピチピチの) 魚にまつわる曲を。 (どうしたんですか) というのはね。魚って「さかな、さかな、さかな〜」の「お魚天国」っていうのはメジャーですけど、それを歌の大テーマに持ってくることってまず無いでしょ?食品の名前を覚えるとか、水族館のテーマとかだったら別として。こんなテーマで歌というものが成り立つものなのか、というところで、実は成り立ってるものがあるんだよ、ってことで。今日はね、平成のものが1曲入ってますが、でも元ネタは昭和でカバーの名曲をかけたいと思うんですけど。 (ちょっと今日は亜流で攻めてきましたね)。

  まずは1曲目なんですが、「青春時代」のヒットでおなじみの森田公一とトップギャランの曲で、トップギャランってのはね、森田公一さん、作曲家の森田さんは、作詞の阿久悠さんから絶大な信頼を得ているパートナーで、よく「あくとく」って阿久悠さん、都倉俊一さんのコンビでピンクレディーなんかヒットさせましたけど、それとはもう一個また別ラインで、森田先生と阿久先生の作る作品てのはね、ほんとに好奇心がわいたことをそのまんま作品にした、特にトップギャランってのは、その絶好のフィールドだった、とお互いおっしゃってて、要するに他じゃ売れ線を狙わなきゃならないから、いろいろなことを考えるんですけど、そこは信頼関係、友達っていうこともあって何か文学的なこともあったり、阿久先生が興味もたれた事、「これもしかしたら歌になるんじゃないかな」ってことを具体化していたのが、このトップギャランって存在なんです。有名なのは「下宿屋」とか「青春時代」ってものが代表とされるんですが、これは阿久先生のご自身の本の中でも思い入れのある1曲として挙げられている曲なんですね。ご紹介しましょうか。森田公一とトップギャランで、その名も「魚」


♪ おまえにはわかってもらえない。そうだろー。おれにもわからない。なにゆえにー。すべてをなげすーてー。まぼーろしーの。さかなをおうのだろー。おおまえがきらいなー、わけじゃないー。たしかにほれーてたー。こともあるー。よあけーにま**あるー。うみのうえー。こぶねをうかーべてー。おれはーいるー。 うわさならー。かもめにーきいてーくれー。ひのーくれーにゃ、はとばにもどるだろー。***の目をして***そんーなふうにー、かもめはいうだろー。おまえのすてきなーやわはだをー。わすれてしまったーわけじゃないー。・・・・ ***ボトルをー。ひざにーだきー。みぶるいーしながーらー。おれはーまつー。♪


  (漁師さんの歌ですよね。) そうですね。だからまあ、演歌としてとらえるならばね、鳥羽一郎先生にお任せしてもいいんじゃないかって、思うんですけど。まあユニークなね、まあ一応これ、シングルですから。 (シングル!!) ええ。 (さかな・・) だから、こういう一見、歌のテーマになりそうにないことなんですけど、それをやってしまうというのも、阿久先と森田先生の、えー、信頼関係っていうんでしょうかね。 (お二方はどうしてこの、魚をテーマにしたかったっていう。さぐりたいですよね。) そうですね。お聞きしてみたいもんですけどね。 (これ、最初歌いだしのところ、一瞬松山千春さんに少し似てるなと思ったら、最後の方少し長渕剛さんぽいサウンドというか・・) ええちょっとこう和田アキ子なんかものぞいてきてるっていうか。森田さんの歌声っていうのはそういう感じなんですよね。 (いやいや「魚」もちろん初めて聞きました) ええ。多分、今聞いていておられて、もし聞いたことがあるという方がいらしたら、メールいだだけてればな、と思いますけど。

  えー続きましては、先にタイトルから言わしていだだくと、「マグロにイワシ 」でございます。 (お魚っぽいですね) この曲はもともとね、明治生まれの詩人・山之内獏さんという方がいらっしゃったらしいんですね。僕はその方について詳しくないんですが、それに1971年に高田渡[たかだわたる]、フォークシンガーの高田渡さんが曲をつけたものが原曲で、それは原曲としてあるんですけど、今回、お送りするのは2002年に発売されたキセルというグループのヴァージョンでお聞きいただきたんすけどね。こっちの方がアレンジがこの詩の内容に合ってるな、ていう。で、また魚のダシじゃないですけどね、一回聞くとね、これもポカンとしてしまうんですけど、聞けば聞くほどにじわーっとね、味がでてくるというんですか、ダシが出てくるような、正にそんなね、ダシがどんどん出てくる歌ですね。 (今日一回だからダシが出る前の状態で、、こう、、) かもしれませんが、まあ、気になった方は、ちょっと今後探してみて、もう一度聞いていただくなりしていただきたいと思いますね。えー歌詞が割りとぼそぼそと歌われている感じ。敢えてね。なので耳をすまして聞いていただければな、と。キセルで「マグロにイワシ」


♪ まーぐろのさしみを、食いたくなったと人間みたいなことを女房が言った。いわれてみるとつい僕も・・  亭主も女房もお互いにマグロなのであって・・・・・死んでもよけりゃ勝手に食えと僕は腹立ちまぎれに言ったのだ・・・ マグロは原爆に・・ 水爆に・・・ ビキニの灰をかぶっている女房に言うと女房は箸を逆さに持ち替えると、・・・焦げたイワシの頭をつついて火鉢の灰だとつぶやいたのだ ・・・{ とてもききとりづらく、挫折しました } ♪


  (これはすごい曲ですよ。) 僕はネタっぽく、「マグロにイワシ」、魚っぽいですね、って言いましたけどね、社会風刺ありの。。。これはだから“ ビキニの砂を”とかっていう歌詞がありますけれど、 (ビキニの灰) あれですよね、昔、50年ぐらい前に事件が。 (そう。54年にビキニ環礁で漁船の第五福竜丸が) そうです。 (水爆実験で。そうなんだ。「マグロにイワシ」というから食卓の歌かと思いきや) だから、そこが上手いんですよ。最初、食卓の歌っぽくしておいて、後半にかけてそっちの方へ持って行って、最後また食卓で終わってるという。 (いやあー。ちょっとロック?パンク?何これ?) イメージパンク { 録音は*メージ と聞こえます } ですね。だから、この曲は非常にマイナーっちゃマイナーなんで、今後かかんないと思いますけども、後世に歌い継ぐべき名曲だと、僕は思ってね。 (もともとは高田さんの曲で?) そうです。高田渡さんが1971年に、多分、曲はもともとあった詩につけられたんじゃないかな、と思うんですけどね。 (で、今聞いてもらったのはキセルの「マグロにイワシ」と) 音がね、敢えてローファイに作られてて、こっちのヴァージョンのほうが僕は好きだな、と思ってこっちの方を選ばしてもらったんですけど。 (正直、最初はじまったとき持つのか?と思いましたけど) いやいや、ちゃんと考えてますから。 (なるほど。さすがでございます。) とんでもございません。

  まあね、さかなさかな、と言って最初ぽかんとされましたが、でもね、歌謡界の今まで一番売り上げてるシングル、未だ追い抜いていない曲、魚ですから。なんのことかといいますと。 (「およげ、たいやきくん」) そうでございます。だから歌謡界と魚ってのはね、密接な関係があるんですよ。これは。 (はははは、そうきたか) 無いとは言わせない。 (たいやきは) あれはもう、魚ですから。 (そうか魚かあ!) まあまあ、ここで「たいやきくん」をかけるってのも有りなんですけど、芸が無いな、と思いまして。実はこの曲には続きがあったんですね。続きというか、アンサーソングといいましょうかね。山本リンダさんが歌われた「私の恋人、たいやきくん 」という曲がありまして。これね、手元にちょっとレコードジャケットがありますけど。 (私物ですか?) これはね、TBSさんにお借りしましたけど。 (すごいぞ、これ。なんか表面取れかかってるけど。) これはちょっとパロディが入ってましてね。「たいやきくん」のジャケットあるじゃないですか、あれの顔のところにリンダさんの顔を貼り付けたような、コミカルなジャケットになってるんですけど。これは、おじさんに食べられちゃったじゃないですか。 (食べられちゃいましたね) で、それを追って、そのたいやきくんの恋人が海へ探しに行くという物語になってるんです。どういった追跡の旅になるのか、お聞きいただきましょうか。山本リンダさんで「私の恋人、たいやきくん」


♪ 私の恋人、たいやきくん。あるとき海に逃げ込んだ。私も後から追いかけて、急いで海に飛びこんだ。あわてていたのでシッポが切れたの。・・・・海は広くて素敵だけれど、たいやきくんが見つからない。・・・おじさん私もすぐに食べてよ。お腹の中で会えるから。 ♪


  (これは緑山にあったレコードだったんですけど。これ「たいやきくん」の歌詞を知ってらっしゃる方ならわかると思うんですけど。) そうなんですよね。だから「およげ、たいやきくん」てのは、退屈だから海に飛び込んだら、釣してたおじさんに釣られちゃって、食べられた。それを恋人のたいやきくんをたいやきちゃんが追いかけて、最後におじさん、私も食べてよ。そしたらお腹の中でもう一度会えるから、という歌なんですが、いかんせん、ちょっと曲調が地味かな。 (キャニオンレコードってなってますが。もしこれ穿った見方ですけど、たいやきくんの大スーパーヒットを見て、もしかしたらこれもいけるんちゃうの!!?みたいなねえ。) いや。無きにしも非ず、じゃないですか。作家陣を見るとね、作詞が中山大三郎さんて「人生いろいろ」をお書きになった大先生で、作曲はこの時で言うとキャンディーズ「春一番」でヒットをとばしてる穂口雄右ですが、作家陣もやっぱり力入れてるわけですよ。だからもう少しね、勝手な事言わせていただくと、もう少しまんま「およげ、たいやきくん」にしてしまえばよかった。いっそのこと。一緒じゃねえか、と。 (むぁ(ま)いにち、むぁ(ま)いにち、あれで) そういうのでいけば、あれだったんですけど、おしゃれすぎましたね。聞き心地がよくて。 (おしゃれ。まさに「木漏れ日」?曲調だけ聴いてれば。) ボサノバ調の。曲としてはクォリティの高いものなんですが、なかなかヒットってのは難しいもんなんですよね。

  (ちょっと半田健人さんがなんかすこーし疲れてらっしゃるようなんですが)いえいえ、大丈夫ですよ。(いやーでも貴重ですよ「私の恋人、たいやきくん」) はい、山本さんでしたけど。 (今日はね、さかなシリーズ、いやいやいやいや見事な選曲でした) 魚は深いですから。日本人のかつての主食ですから。みなさん、魚を食べましょう。 (やや、こじつけ感もあるかな、と思ったんですけど。) やや、というか、完全にこじつけです。 (いや、感動しました) ぜひ、機会があったらもう一度聞きなおしてください。ほんとに、いい曲なんで。 (ほんとに毎回驚かされるっていうか、感動します。選曲には。) 次、どうしましょうかね。 (さかなシリーズできました。次が楽しみです。どうも。半田健人さんでした。) どうもありがとうございました。(2009.3.6up)



第16回 “]” セレクト('09年1月27日)

* 「 > 」は少し、「 >> 」はやや長めに飛ばしたところです。言葉は多少削ったりまとめたり変えたりしています。

  >> 今回はちょっとリスナーたちについてきてもらおうと。 >> 僕の青春ですね。青春のバンドです。"X"を。 ("X"!!{かなり甲高いびっくり声} >> なんかあったんですか?) いや、僕だってね、歌謡曲は確かに好きですが、リアルタイムで音楽に目覚めた頃はロック好きでしたから。"X"、ルナシーはもう、ロックバンドの神。僕の中では。中でも"X"はコピーもしましたし、ギターもベースも練習してましたから。これを聞くとリアルに懐かしい。 >> ”X”に関してはほんとに聞くと中学時代を思い出す。 (Xジャパンで今日は行くと・・・) >> (ほんとに若いんですね) ほんとに実は若いんですけど。まあまあ今回は”X”ということで、景気づけにまずはハードなものから一曲目参りましょうか。ファーストアルバム「ブルー・ブラッド」から「ブルー・ブラッド」


♪ ブルー・ブラッド♪


  (もう体震わしてますね) かっこいいですよねー。 (Xジャパンの技術に惚れたとか・・?) なんでしょうかね。僕もコピーしてましたから、ギターもベースも。そこにあるフレーズを練習してコピーすることはまあ、たやすいですし、それをこのくらい弾く人は当時いたんですけど、”X”っていうのは創作力っていうかオリジナリティーが**よくてヘビメタでもないんですよ。ヘビメタってのはメタリカとか**とかもうちょっとジャマめの、ジャマめのってあのジャーマンメタルっていわれるものが主流だったりするんですが、なんかYoshikiさんの世界観がいい具合にポップスと歌謡曲とヘビメタの、聴きやすいようになってたりとか。かっこいいですよー。

  (さあでは続いての曲は?) まあねえ、”X”といえば名物があるでしょ。Xジャンプ。僕これやったことが無くて。一度やりたいな、と思って。僕が中学のとき解散したんですけど。あーできねえなあ、と思ってたら最近ね、ようやくXジャンプが出来ると思ったときに、こんなニュースが入ってきてね。手元に記事があるんですけど。今年の4月に東京ドームでやるらしいんですけど、「Xジャンプを誘導しない」という契約書をYoshikiさんが書かされたらしく、これ何でかっていうと、5万人が一斉に「エーックスッ!!」って跳ぶとドームが揺れるらしいんです。もっと言えば文京区に地震が起こるらしい。震度3くらいの。 (ゆれちゃうんだ) まあ、住宅街もありますから。ま、「誘導しない」ってことですから。これはまあ解釈が。解釈が、ファンとアーティストとのコミュニケーションの問題で。「誘導しない」ってことですから。仕事がどうなるか分かりませんが行けたら行ってみたいんですよね。 (そうですか、Xジャンプに憧れを抱いていた) 憧れを持っていましたねえ。ビデオを何回見たかわかんないですもん。 > ライブ音源なんかもね、Toshiがね、Toshiさんが普段はインタビューなんかでものすごく大人しい方で丁寧な方なんですが、ライブではハッスルするんですよね。なので次にお届けする”X”。ライブ版で > ライブ版もいくつか出てるんですが > 92年の1月のものですが、これはね、Taijiが、Taijiさんがベースの。最後の公演だったんですよね。この後、脱退されたんです。 > 懐かしいです。かけたいと思います。 「X」


♪X(Live盤から)♪


  (ほんと全精力をかけてオーディエンスと相対してるというのが伝わってきますね) ほんっとにねえ、このライブビデオ「破滅に向かって」これをテレビでかけながら、その前でギターやらベースやら持ってよく真似たもんですよ。メンバーになりきるんです。 (ToshiさんになったりYoshikiさんになったり) 今回ちょっと1ファンとしてのコメントしか・・薀蓄言えないんですよ。本当、僕ロック好きなんです。 (はっはっはっは)ロックスター良いんですよ。5万人相手にねえ、やってみてえなあーってしみじみ思いますねー。 (ほんと、好きですね。ドラム叩いてましたもんね。) そうですね。体が覚えてるんですよ。

  僕はドラムも好きですが、メンバーの中で一番好きなのは何を隠そうベースのTaijiさんなんです。Taijiは・・Taijiとあえてもうロックっぽく「さん」つけずに言ってしまいますが、見た目はカッコイイしプレイはうまいし、僕の中でロックベーシストでは間違いなくNO1。髪型とかけっこうLAメタルっぽい感じで。今みればすごいヘビメタ系なんですけど。後半にかけてちょっとハットかぶってウエスタンぽい、バイカーっぽい感じになったりして。寡黙な感じがかっこよくて。次にかけたいなと思う曲は”X”の中ではアンプラグドというか、アコースティックなナンバーで、これはTaijiが作曲してるんです。で、Toshiさんが作詞してて「ボイスレス・スクリーミング」という曲なんですが。「ジェラシー」に入ってる曲で。Taijiの作曲するのはYoshikiさんよりはかっこいいと思ってるです。珍しいんですよね、割と”X”のアルバムの中では。こんな”X”もありますよって知らない方は違ったイメージを持たれるかもしれない、非常にいいバラードです。「ボイスレス・スクリーミング」


♪ ボイスレス・スクリーミング♪


  この曲に関してはギターTaijiさんなんですよ。作曲者である。 (写真があるんですけど、なんか半田さんの雰囲気も似た、というか・・) だって俺、Taijiですもん。 (あっはっはっは。アブナイですよ。ちょっと。) や、でもねえ、ほんとになりきりたかった。ほんっとTaijiになりたかった。Taijiか都倉俊一になりたかった。なので修学旅行に行ったとき原宿の竹下通りに行ってTaijiさんのろっくっぽいテンガロンハット・・ロックのショップがいっぱいあるじゃないですか。そこで似たような帽子とオープンフィンガーの皮のグローブを買いましたよ。 (ずっと憧れだったんですね) スターですよ。僕の中での。

 (今日、え?と思ったんですが、わかりました。思い入れが) リアルタイムで青春時代と平行してきた憧れってやっぱこういうもんなんですよね。歌謡曲ってのはすごい好きだし、思いいれもあるんですが、新しいものを聞くような感じなんです。昔のものであっても。やっぱり青春時代の憧れ、アイドルってこういうことを言うんだな、と・・ (すごいすね、Xジャパンと共に力を使い果たしたみたいな表情なんですけど) もうヘドバンをしすぎましたね。首にきました。 (ははではまた来週) 来週。ありがとうございました。(2009.2.8up)



第13回 万博セレクト('09年1月6日)

  (あけましておめでとうございます) みなさんあけましておめでとうございます。半田健人です。 >> (今日が新年一発目) まあ、年明けということで何か無理やりテーマが無いかと思ってたんですが、パーッとするものがいいな、と。明るいものがいい、もう、未来は明るいぞ、みたいな感じに持っていきたいということで、今年は2009年ですが、気持ちは1970年に返っていただきたいと思って昭和45年、1970年といえば日本は万国博覧会に沸いた年でございますね。 (ただ半田健人さんはこの世に全く存在していませんよね。) この世に存在していませんし、両親も出会うか出会わないか位のときですよね。そんな時代に今日は新年そうそうタイムスリップしていただこうと思いますけどね。みなさん万博で思い浮かべるもの多々あると思いますけど、曲といえばもう、後にも先にもこの曲しかないので、まずオープニングは、ド定番ですけどこの曲から。ま、今の時代ド定番でも無いかな。久しぶりに聞く方もいらっしゃるかもしれません。新年早々パーッとしていただきたいと思いますね。三波春夫さんで「世界の国からこんにちわ」


♪ 世界の国からこんにちわ / 三波春夫 ♪


  (世界平和を願いたくなる曲ですよね) 詞もね、いい一年でありますように、ということですけど。この曲って世の中で一番流れてたのは1970年のはずなんですけど、実は多くは67年とかにレコーディングされてて発売されているんですよ。万国博日本でやりますよ、って決まった年に作られたり、レコーディングされてるんでね。だから今って言うと2009年で2006年の曲とそんなに差がないじゃないですか。でも、この当時ってその3年が音楽的センスにものすごく反映するわけですよ。だから70年だったら本来もうちょっと垢抜けてて、この曲も素晴らしいんですけど、もうちょっと都会的な感じになったかもしんないですけど、その3年が大きくて。 (技術も取り巻く環境も格段に進歩していった時代) そうですよ。もう毎年変わっていった時代ですからね。

  でも、万博は、僕はもう万博マニアです。言ってみれば。特に大阪万博マニアで。僕、万博に生まれてなかった故に、大阪に行けなかったその鬱憤を愛知博、2005年にあった愛知博で晴らしたんですよ。7回行きました。 (7回) ええ。どこか大阪万博を彷彿とさせている所は無いかなと思って、通いつめたんです。 (7回行く理由、というか、行ってどうでした) まあ7回ともおんなじような感じでしたけれども。なんで行くかっていうと万博っていうのは国家行事であってね、遊園地じゃないわけです。期間限定で、ジャンルっていうのはどこにも属してないものだと僕は思ってるんですね。似たようなものがあるようで無いんです。あの万博会場の中って混沌としてて、パビリオンがあって。で、半年間やって撤去してしまう。その時間の中に思い出があって流行りが詰め込まれたりするんで。その時間を大事に通いつめたわけなんですよ。無くなるもんですからね。

  大阪博ってのは今の世の中にけっこう貢献しているところがあって。技術的なところでも。 (太陽の塔。シンボルだと思うんですけど。) 太陽の塔はモニュメントで、あれは芸術品ですけど、パビリオンの中でも当時の最新技術、未来はこういうもんが実用化されますとか、こういう食べもんどうでしょうか、っていうのが、色んなところであったわけですよ。
  例えば、そん中に缶コーヒー、UCCの缶コーヒーってのも万博で初めて発売されたりとか・・あとはフライドチキン。ケンタッキー。フライドチキンなんかもメジャーになったのは万国博の会場で。当時はね、フライドチキンとロールパンが2個ついてたんですね。今だとビスケットみたいな、ああいう感じで、そこにロールパンがついてたり。
  あと、商品でいえばタバコ。ハイライトってタバコが今でもありますが、ハイライトジャンボっていうのが1970年に万博の会場で発売されたんです。このジャンボっていうのは何かっていうと、通常ハイライトって20本なんですけど、25本入ってるんですよ。なんでそうかっていうと、当時20本入りのハイライトが90円だったんです。で、90円にすると小銭が大量に出るので、お釣りを無くす作戦として25本にするから、100円にさせてくれ、と。そういう提案で、会場限定で発売されたのが、ま、好評だったんですかね。しばらくあったんですよ。75年くらいまで発売されてて。だから、「太陽にほえろ」のマカロニはハイライト吸ってんですけど、ショーケンさんの、そのセリフの中で、「おばちゃん、ハイライトジャンボ。」ってセリフがあるんですよ。 {駒田さん感心} 僕、それ聞いたとき「ジャンボって何だよ?」って思って調べて、渋谷の「タバコ博物館」行って、ちょっと調べたらあったんですけど。ちょっと見た目もぶっとい感じで。 (え。わざわざ塩とタバコのあそこに行ったんですか。勉強熱心ですね) 気になったらすぐ行っちゃうんですけどね。

 >> (そういう情報ってどこで勉強したんですか。) これは人づてだったりとか、万博の資料、写真を古本屋とかオークションで探したりして。人づての話が一番万博の話、面白いですよ。うちの親父も大阪が地元なんで、3,4回行ったとか言ってましたけど、聞いて面白いなと思ったのが、万博会場の印象を教えてくれって言ったら「うーん。臭かったな。」って言ったんですよ。夏場行ったらしいんですけど、当時のゴミ箱って分別はしてない上にゴミ箱にフタが無いんですよ。それが炎天下に晒されて、食べ物が腐るんです。その臭いが会場に漂うんですよ。そういうことは資料には書かないし、書けないじゃないですか。だから人から聞いた、そういう微かな記憶のネタって面白いです。
  「動く歩道」っていうチューブになって会場の周りを動いてた、今で言う渋谷駅とかについている長いエスカレーターですよ、あれが走ってたんですが、そん中は冷房が効いてて、親父なんかパビリオン並ばずにそれにずっと乗ってた、そんな話とかをね。

  (プロジェクトX、あれ万博の警備員さんの回、あれだけの人が集まるって無いからすごく苦労したって、見たことありましたけど) もう、戦後最大のイベントですからね。オリンピックもありましたけど、あそこに延べ6千4百万人くらい訪れて、9月の閉園間近のときは1日で90何万とか来たときは本当にもう大変だったとか。 (あり得ませんね) もう終電逃しちゃって、多くの人が一泊したんですよね。会場内に。そういうエピソードが有る位、みんながみんな行きたがってた時代なんですけど。

  ということでレコード業界ってのもめちゃくちゃ気合い入れてたんですよ。万博ってものに。そこで登場したのが共作版ね。一般的には 三波春夫さんの「世界の国からこんにちわ」が有名ですけど、実は他にもたくさんメジャーな歌手の方が歌っておられたんですね。同じレコードをアレンジャー変えて、アレンジを変えて、各社から、クラウンだのテイチクだのビクターだの、いろんな所から出すんですよ。同時発売で。たとえば倍賞美津子さん。吉永小百合さん。坂本九さん。西郷輝彦さん。その他に弘田三枝子さん、山本リンダさん、皆さん出されてたんです。知らないでしょ。と思いまして今日はメドレー作ってきましたんで。ちょっと手伝っていただいて。今日は共作版となった各アーティストの「世界の国からこんにちわ」メドレーをお聞きください。


♪ 世界の国からこんにちわ / V.A. 『メドレーバージョン』。倍賞美津子さん、西郷輝彦さん、坂本九さん、吉永小百合さんバージョン。 ♪
半田くん手持ちの曲と、TBSのライブラリーから引っ張ってきた曲を『ただつないで』みた、ものらしいです。


  (素晴らしい作品ですよ。これ。カキーンでしかこのヴァージョン聞けませんからね。) ちょっとせわしない感じにはなりましたけど。無理やりつないでみましたけどね。けっこういろんなパターンのものがあって、エイトビートのものやら、スウィングのがあったり・・ (“USA for Africa” みたいな、なんか“We are the world”って・・) まあ、“We are the world”よりも早いですけどもねえ。とにかく、こんな国を挙げて、オリンピックのときも「東京五輪音頭」なんてのも三波春夫さん、他も歌っていらしたかもしれませんが、面白いんですよ。
  (クラウンから倍賞美津子さんと西郷輝彦さんのが入ったのが一枚あるんですけど、万博ってことで歌詞が英語、ローマ字、で書いてあったりするんですよね) 外国の方にも歌えるように。歌った外国人の方は数少ないと思いますけどね。 {微毒入りましたが気付かれませんでした} (ちょっと貴重じゃないですか、このアルバム) これ、両A面なんですよね。どっちが裏か分かりませんが、片面が西郷輝彦さんで、倍賞美津子さん、こういう売り方してたんですけど。 (今日も音源をいろいろご自身で持ってきていただいたと) まあ、TBSさんの莫大な倉庫あるんですけど、僕の持ってんだと早いと思いまして。 (2度手間になったりしますからね)

  (愛知万博7回行って何んか集めたりしたんですか) グッズはそんなに買ってないですけど、写真は色々撮りましたよね。パビリオンの前で撮ったりとか。パビリオンはそんなに入ってないですよ。並ぶ時間が勿体ないから。いろんなところ見て。そのDNAは親父から、涼みながらエスカレーター乗ってたを確実に受け継いでますけど。いろんな楽しみ方、万博にありますから。ただ、こういう大阪博みたいな盛り上がりってのは、今後、エンターテイメント増えた世の中ですから、無理なんでしょうけど、この時代ならではのイベントということで、僕は非常に文化的に興味がある、あった大阪万博でした。 (2009年しょっぱなの半田健人セレクト、大阪万博) 大阪万博、「世界の国からこんにちわ」いろんな人バージョンでお送りしましたけどね。 (今年もマニアックな情報お願いしたいと思います) はい、ここでしか聞けない曲をセレクトしていきたいと思います。ありがとうございました。(2009.2.8up)



第12回 アルフィーセレクト('08年12月23日)

  (火曜日のレギュラーセレクターは「若き昭和歌謡の伝道師」こと、俳優の半田健人さんです、こんばんは。)こんばんは。どうもよろしくお願いします。世の中ねえ、クリスマスですか?(そうですね)今日イブイブですもんね。(ええ)ということで、どこのラジオ局もクリスマスソング一色なんで(ほう!)そらやっぱ、カキーンセレクトのコーナーもね、(お!?)クリスマスソングに、、しないのが、ぼくのコーナーなんですが、 (おっと!?)ええ。(しないんですか!?)というのはね、ぼくはね、なんか気の利いた曲を探したんですが、探すことによって発見があったんですけど、クリスマスソングって、歌謡曲っていうジャンルの中で見ていくと、80年代以降なんですよ。(ああーはいはい。)特に70年代ていうのは、クリスマスの歌ってのは無いんです。それこそなんか童謡をアレンジ変えてメガパークとかで歌ったりするのがあるんですけど、なんかオリジナルのクリスマスソングっていうのが無いんですよ。(えー、ま、年末っぽい曲ってのはあるのかもしれませんが)まあ大きく括って冬だとか、そういうことですね。まあ洋楽に行けば、ジョンレノンとかありますけど(洋楽はね)ええ、日本は無くてですね。(そうですか)なので前言って、是非やりたいね、と言ってたアルフィーをここに持ってきました。(ここでアルフィー。年末の。)あの、アルフィーファンの方はちょっと楽しんでいただきたいなと思いますけど。(ほー)

  アルフィーといえばね、ヒット曲いっぱいあるんですけど。ま、「メリーアン」でどーんと売れてそれ以降、立て続けにヒット出したわけですけど、僕はあえてその「メリーアン」以前の、まあちょっと一般的には地味だといわれる(「メリーアン」以前の??)「以前の」アルフィーで今日は攻めたいと思います。あの、アルフィーってこういう曲歌ってたんだっていうものを、ちょっと2,3紹介していきたいと思うんですが、まずはですね、1979年に、これはまあ、レコード会社の**ってか今の編成になってのデビュー曲となりますね。「ラブレター」という曲から聞いてください。どうぞ!


♪それは あなたからの古いラブレター・・・  ・・・のひとかけらもない♪


  (「ラブレター」。。すみません、誰が歌ってるんですか?) アルフィーですよ。 (ってか、今の声誰ですか、、)高見沢さんですよ。(、、全然声が違いますねー)まーでもー、80年代入ってから「恋人たちのペイブメント」とかもソロで歌って、ソロを録られてましたから、それを思うとねー、まあたかみーの声だなって感じが{小さく笑って言い直して}高見沢さんの声だなって感じがするんですけど、これねー、すごいフォークというか、あの、♪ジャジャジャーン!ジャーンジャンジャンチャチャチャッ!!{ かなあ?? } ♪ のあの時代とはまた違うね、(全然違いますねー)ええ。(ほんと、フォーク。)最初やっぱこうだったんですよね。サイモン&ガーファンクル { 水門&ガーファンクルの出てくるタモリ倶楽部は、ミエ県では先々週放映でした。関係ないですが放映飛ばなくてよかった } シー??アイとかあのあたりコピーされてた頃の、純粋にフォークロックコーラスグループのまだニオイがする頃で、僕はこの時代のアルフィーがすごく好きなんですよ。(最初4人編成だったと、、)もっと前ですね。だから73年に最初デビューしてるんですけど、そのときは4人で、もう、もっと歌謡曲ですよ。作曲が筒見さんだったり、アレンジが馬飼野さんだったり。これはもう高見沢さんの作詞作曲なんですけど。(あ、そう、、そうなんですか、、)そうなんです。(アルフィーってめちゃめちゃ歴史が深いですね。)歴史、深いですよ。ええ。(そーなんだ、、もう「メリーアン」とかね「星空のディスタンス」とかここらへんぐらいから、、)まああの辺がね、1枚に関わっているアルフィーの古典だと思うんですけど、このあたりで次の曲も同系統の曲なんですけど、これも79年か80年のほんとにデビューして「ラブレター」の次とかその次ぐらいの曲だったと思うんですけども、この曲もいいですよ。聞いていただきましょう。アルフィーで「無言劇」


♪・・・♪


  (「無言劇」。)はい。(この辺りの曲が売れずに終わったって、、)まあ、売れずってか、セールス的にはね、あんまりね、伸びなかったんですけど、すごくもったいなく思うんですよね。(よく出来た、、)よく出来たストーリー、面白い曲だし、高見沢さんの世界っていうんですか、こう、言葉遣いとか、メロディー。。。ぼく、高見沢さんのメロディーすごい好きなんですよ。(あー、そうですか。)わかりやすくて、日本人が好きそうなメロディーっていうんですかねえ。だからもっとこういう曲とかを歌う機会っていうのをね、まあテレビとかだと最新の曲とか、「メリーアン」とかになっちゃいますけど、この辺りはね、アルフィーさんの生でちょっとね、またやっていただきたいな、というような。(すごく**な曲だったと感じましたけどねえ)ええ、具体的には本当、チャゲアスさんとか長渕さんとかあの辺の音使いと似てましたからね。(ぼくもそう思いました) ま、この路線で次の曲は、今の曲より更に「高見沢色」が強くなってきて、(ほお)これもまあ、面白い曲なんですよねえ。まあ、最初に聞いていただきましょうか。ではアルフィーで「踊り子のように」


♪さあ今夜は踊り明かそう・・・ ♪


  (はあ、、)どうですか。アコースティックなマカンゴ{??}みたいなリズムですけど、これは79年の曲で、これも「たかみーワールド」だと思うんですよ、ぼくは。(こう、悦に入るというか、ナルシシズムを感じると言うか、、)そうそうそうそう。そうなんです。ナルシシズムとロマンティシズムのかけあいのような。(はい)ぼくねー。好きなんですよ。(「踊り子のように」、、」)「踊り子のように」、お届けしました。

  でもこの他にもね、隠れた名曲というのは本当、アルフィーはいい曲多いんですよ。ぼくは好きなんで。(うん)全部いい曲に聞こえてんですけど。これもまた次回機会があったらもう一回ぐらいやりたいなと思ってるんですよ。(でもやっぱり、ギター、聴いちゃいますね。)ギター、このコーナー、特にアコースティック**だ音とかも入ってなかったんで、イントロなんかも高見沢さんが弾かれていると思うんですけどね。アコースティックで、多分今だったら、ツーバスが入ってガチャガチャーンってシンセも入ってきて、割とぶ厚いアレンジになると思うんですけど。この、フォークグループだったっていう名残がまだある頃の作品を今日はお届けしましたけど。(本当、今ね、10代20代の方とか想像もつかないサウンドだと思うんですよ。今日お送りしたのはね。)ええ。でもキャリアが長いバンドって、チャゲアスさんとかにしてもそうですけど、90年代に入ってきたら、周りの曲調も変わってますし。時代によって。同じバンドの中でおんなじ音を続けているっていう人たちは少ないですよ。敢えて言うならサザンくらいじゃないですか。(なるほど)デビューから最新の曲までタッチが変わんないって。(はいはいはい)うん。(あ、そうかあ。アルフィーまだまだ、これ、歴史を作り続けていくバンドですけどね。)がんばってもらいたいですよね。ほんとに。これからも新作が聞きたい。ということで。(はい。)

  (そして、半田健人さんは今日が2008年最後の登場ということで。)あ、そうですか。いやー今年もお世話になりました。(いえいえいえこちらこそ。えーっと今日で12回。)12回目やりましたけど。(まだまだありますか?)まだまだネタはいくらでも作ろうと思えば作れますんで。メッセージとかでこういうの、アイディアどうですか、みたいのいただけると僕も非常に助かりますし。(じゃあ、ぜひ来年2009年もよろしくお願いいたします。)はい。2009年もマニアックに参りたいと思います。(ということで、よいお年を)よいお年を。(半田健人さんでした。ありがとうございました。)ありがとうございました。(2008.12.24up)



第10回 寺川正興セレクト('08年11月26日)

  (さてカキーンセレクト火曜日のレギュラーセレクターは、「にっぽんいち惜しいイケメンこと俳優の半田鍵人さんです。こんばんは。)こんばんは。ええ、「惜しい」ってつけていただけるだけで嬉しいですね。(さて先週はもう、大好きな尾崎紀世彦さんをね。)そうなんですよね。で、まあ前回も尾崎さんの中では、比較的マニアックな曲をお送りしましたけどね。今回のテーマに比べたら、前回の曲なんかもう、メジャー、メジャー、みたいなかんじ。(ふふ。今日十回目ですけれども。)十回目にしてね。いままでで一番多分マニアックな特集というかね・・(おおっと。)というのは、今回は作曲家でもありません。歌手でもありません。ベーシストです。(ベーシスト!?)ぼくね、あの、楽器の中でベース、自分が一番演奏するのが好きなんですよ。(そうなんですか)ピアノとかギターもまあ、やるんですけど。ちょくちょくは。でもベースが一番好きで。お金かけてんのもベース・・で。(やっぱり最初ね、たとえば中学生高校生からバンド始めたとして、ま、ボーカルとかギターとかから・・)ま、ぼくもそうでした。まあやっぱ最初バンドではボーカルやってましたし、で、ギターも練習してましたし、ドラムもやりましたけれど、最近になってね、なんか全部中途半端な自分がイヤで、何か一個極めたいな、と思ったんですよ。それで、あの、ベースをちょっと、練習きっちりしよう、と思って。で、そのきっかけを作ったというか、思わせた人。その名も寺川正興{マサオキ}。

  (っ、ちょっとあの)わかんないですよね。(ええ)当然だと思いますね。(すみません)寺川さんて方はもともと60年代からジャズのトリオでウッドベース弾かれてた方でジャズ界ではすごい有名な方だったんですけども。そのあと60年代近代ロックになってからエレキベースの普及と共にスタジオミュージシャンになりまして、ものすごい数の、莫大な数の、歌謡曲のレコーディングをされてんですね。だから、アーティスト名挙げただけでも、けっこう寺川さん知らないけど、この曲は聴いてたっていうような、そういう曲が多数あるぐらい、そのくらい有名な方なんですよ。スタジオ界ではね。

  で、その人は、まず手始めに、どういうベースを弾くタイプのベーシストなのかっていうことをわかっていただかないと、今日の放送成立しませんので、歌謡曲のインストをいくつか用意しました。インスト歌謡ってのは、ま、歌の無い歌謡曲ですね。(インスト・・歌謡?)で、一曲目にお送りするのは平田隆夫{タカオ}とセルスターズが歌った「悪魔がにくい」って曲があるんですけど。これはまあオリコンチャート1位をとった曲なんですけどね。これのインストバージョンで、このベースは寺川正興さんが弾かれてる曲なんですけど。特徴としては、サビになると必要以上に、動きます。ランニングベースって言うんですけど。16分ですっごい早い**奏で{この辺の用語、あやしいです}弾く、この曲こそ寺川さんの、なんていうか、らしさ、ザ・寺川正興っていうかんじのフレーズを弾かれているんで、まずはこういうタイプの曲だってことをお聞きください。「悪魔がにくい」


{ インストですから当然インスト、コーラスのみですが歌詞を一部参考までに }
♪ おまえが好きさすきなんだ たまらなく好きなんだ おまえのいない夜はつらい ・・・・・おまえの胸に忍び込んだ悪魔が僕はにくい Uuh uh uh uh uh ・・・ ♪


  (きましたね) どうですか。このグルーヴ感。まあねえ、ラジオで流す曲でベース聴けってのは、ながらでやってる人にね、非常に難しい注文してるとは思うんですけど。(はい)ベースってやっぱり面白い楽器で、一見地味なんですけど、曲全体の良し悪しを左右するというか、当時まあ、歌謡曲というのは歌モノであり、オーケストラ居るから{影響があまりないけど、みたいなことだと思います}、でも、ロックバンドとか意外とベースがうまいバンドってのは繰り返し聞けたりとか。(うーん)たとえば僕はジュディ&マリーの恩田さんが言ってたのもそうなんですが、けっこう縁の下の力持ちというか、地味なんですけど、無いと絶対困る、(困るという・・こう、繰り返し聞きたくなる曲ってのはすごくヒントですね)そうなんですよ。意識しないとやっぱ低音でね、聞きづらいから、潜在的になんかこの曲グルーヴ気持ちいいな、と思ってるものとかって、ベース良かったり、モータウン系とかディスコ系のものが意外と体が自然に動いたりするのってのは、ベースが良かったりとかね。(今ね、注目してたからかもしれないけど、なんかメロディがベースみたいな気がした。)今いいこと言いましたね。メロディがベース。今のは確かにね、ちゃんとベースの役割をぎりぎり果たしているんですけど。

  次のはスゴイですよー。ベースって普通やっぱり歌あって、そのバックでコードを弾くもんであるから、メロディ弾かないんですけど、この曲はねえ。ちょっとベースで変なことやっちゃってます。実はあの、某局の違う番組で{ タモリ倶楽部のインストナイトのこと?}一回ご紹介した作品なんですけど、ここでもう一度そのインパクトに痺れていただこうかな、と思いまして。(ははは。ええ)ベース・演奏、寺川正興で「白い蝶のサンバ」


♪ { たしかにインパクトある耳にのこるおもしろいインストです } ♪


  (はっ・もう・・{声はあまり出てないけど笑いきってます})ちょっと駒田さん。何がそんなにおかしいんですか。そんな、立ち上がって笑うこと無いでしょ。(あのー、かなりね、フラストレーションが爆発したかのように、もうベースが暴れまくってますね。)そうなんですよね。(こ・・れはすごい!)もう、ギタリストになった方が良かったんじゃないかってくらい。(最後の最後まで食らいついてましたからね) これはね、寺川正興さんがご自身で出されたリードアルバムですね。自分が主役のベース、ベース、ベース、というアルバムを出されてて、だから全体を、もう、自分がリーダーですから何やってもいいんですよ。周りの人は、合わせてね、っていう感じで。(はい。)だから、多分ずっとウッドベースをやられてた方なので、エレキベースの面白さに、新しいオモチャを手にした子供みたいに、そういうことは、ちょっと感じましたけど。(あーなるほど)いたずらしちゃってるなーー、みたいな。(これはね、フレンドパークでね、テレビの。)ええ。(「ベース音をお聞きください。この曲なんでしょうか?」っていうクイズが、)あ、そんなのあったんですか。(あったんです。で、いまこれ、これだったら一発でわかります。主旋律いっちゃってますから。もう、ほんとに。) 

  まあまあ、あの一曲目二曲目とね、マニアックなのお送りしましたけどね。まあこれで、寺川さんって人なんとなくわかったよ。ってでも、ほんとにじゃあ、どんな曲弾いてんだ?有名な曲のバックやってんのか?って思う方もいらっしゃると思うんで、その辺、ご紹介したいと思います。まずはね、先週かけた尾崎紀世彦さんの「また逢う日まで」なんかもそうなんですよ。(あそうなんですか)英語ヴァージョンのもそうですし、大ヒットした日本語の「また逢う日まで」の録音は寺川さんですし、この曲なんかもね、次にお届けするのも相当知名度はあるんじゃないでしょうかね。なおかつ、これはかなりお薦めです。和田アキコさんで「あの鐘を鳴らすのはあなた」


♪ あなたにあえてよかった・・・♪


  (ああ・・うねってますねえ。)まるでなんか一つの生き物のようにね。(ホントそうですね) また、一番と二番とその繰り返しで、だんだん感情が昂ぶっていってる・・本当にベースで歌うっていうのはこういう事だな、って思いますけどね。

  (最初ね、私正直、今日どういう風に放送するのかなって思ったんですけど・・)ぼくもどういう風に放送しようかと考えました。(はは。ベーシスト寺川正興。)はい。あの、字は「正しい」の正、に「興味」の興、って字を書くんですけどね。現在は目立ったミュージシャン活動されてないんで、どうされてるのか、僕も非常に気になって、もしお会いできるものなら会いたいな、と思ってるんですけど。あの、この人が歌謡界に残したグルーヴってのは半端ない数ありますからね。また今後違ったテーマでご紹介していく中で、これが寺川さんのベースですから、って、やっぱ出てくると思うんで、そろそろこの辺りで一回、ちょっとパーソナルを紹介した訳なんですよね。(なるほど。いやーでもね、さっき言ってたじゃないですか。昔はね、クリックがカチカチっと・・)そうです。ドンカマっていうんですけどね。リズムを、メトロノームですね、分かり易く言えば。メトロノーム無しで録ってた頃っていうのは、ホントにリズムとドラムベースが主旋を握っていたわけですから、その人たちのグルーヴってのがね、曲の気持ちよさとかノリにつながってたから、今の「あの鐘を鳴らすのはあなた」なんかも、リズム体が違えばまたちょっと違った印象の曲になっちゃってるのかな、ってのはありますけどね。(作詞、作曲、編曲、ミュージシャン、で、ベースまで来ましたよ。)これはね。ぼくもね、作詞、作曲、編曲家はわかった。と。そういうことはもう、誰がやってんのか知ってんだから。と。じゃ、次どこへ行くかというと演奏家しかないんですよ。(なるほど) でも、僕もまあ、寺川さんと一緒でベースを・・こういうベーシストになりたいな、と思って、日夜研究してるわけなんですけど。(ええ)あのー、奥深いといいますか、なかなか聞いていくと、面白い人でね。(目からウロコですよ。ほんとに。)はい。まあ、ベース聞く習慣って、あんま無いと思うんですけど、もしなんか、ヘッドフォンとかね、こうやって低音が聞き取れる環境であればちょっとね、耳をすませてみると、また、曲が違った感じに聞こえるんじゃないかと。(勉強になりました。ありがとうございました。)とんでもないです。(火曜日のレギュラーセレクターは半田鍵人さんでした。)ありがとうございました。(2008.12.31up)



第8回 オックス(OX)セレクト('08年11月19日)

  今日の特集はGS、グループサウンズをお送りしようと。12月3日ですか沢田さんライブやられますよね、僕も仕事がなければ行きたいですが (ジュリー祭り、うちのプロデューサーも行くって言ってましたよ) でも先に言っておくと、今日はタイガースの曲はかけません。僕は好きなバンドがありまして、当時GSってものすごい数があったんですが、67年あたりからブルコメあたりから、ああいうバンドが売れるようになって一時期は百以上・・絶対「ザ・なんとか・ズ」なんです。動物の名前が多いんですけども、たとえばスパイダーズ、ジャガーズ・・もともとはビートルズ、モンキーズあたり、その辺から生き物の名前をつけるっていうのがルーツだと思うんですけど・・そんな中でこれは動物、牛、ですね。ザ・オックス (失礼ながら本当に知りません) ザは無かったかな。オックスは元祖失神バンド、といいましてね。観客があまりのオックスのかっこよさに失神しちゃうという。 (パンクとかではなくて?) 元祖パンク的な要素は持っているんですけど。ヴォーカルの野口ヒデトさんって花形ヴォーカリストがいましてね。その人の甘い歌声に酔いしれたわけなんですけど。今は真木ヒデトさんという名前でやっておられますけど、声質が好きで。非常にいいヴォーカリストだなと思ってて、GSの中で一番好きなバンドなですよ。まずは一番ヒットしたこの曲から聞いていただきましょう。「スワンの涙」


♪ きみの素敵なブラックコート、2人で歩く坂道に、こぼれるような風の音  誰も知らない2人のことは、港の見える教会の小さな庭でお話しましょ  いつか君が見たいといった遠い北国の湖に 悲しい姿スワンの涙  「あの空は あの雲は 知ってるんだね」{ 「 」内は甘ーい声の語りです。歌声ももちろんですが }・・・・・♪


  (正直似たような曲を聴いた気が) これぞR&Bです。R&Bはこうでなくてはいけない。最近も青山テルマさんとかがR&Bの代表みたいになってますが、あれは海外から来たルーツで、ブラックミュージックです。このズーン・チャ・チャッ、ズン・チャ・チャ、っていう、スリーコードにちょっとメロディアスなものがのったもの、ブルースをよりメロディアスにしたようなものが、R&B、リズムアンドブルースですね。 (ちょっとピンとこないんですが) ピンキーとキラーズの「恋の季節」ってあるじゃないですか。♪わーすれられないの〜♪あれなんか、もろR&Bですからね。 (そうなりますか) そうです「スワンの涙」いちばんオックスの中では売れ行きの高かった曲なんですが。

  さっき失神バンドといったじゃないですか。僕はもうオックスは昭和のXJapanだと思ってますから。要は演者というか、ミュージシャン側も失神しちゃうんです。キーボードの赤松愛さんなんかがよく失神して、それにつられて失神するという現象が。 (そのライブ大丈夫なんでしょうかね) そのライブの様子もわかっていただきたくて、こういう曲を用意しました。次はすごいですよ。これは多分、録音自体はスタジオで録ってるんですよ。そこにファンの声をかぶせているという、当時としてはけっこう新しい試みだったと思うんですけど。元祖失神バンドであるオックスの人気感がわかっていただけるんではないでしょうか。聞いていただきましょう。「オックス クライ」


♪ そばにおいでよ・・・かわいい少女、子供のように泣かないで。涙一粒、君にあげよう。指輪のように飾っておくれ。 恋は回る、回る回転木馬。だからこの手は離さずに。 2人で探す夢の世界を {かけ声} 「オーックス!」 {ファン} 「オーックス!」 { ×3 } ・・・{ 間奏部に 「キャー」の喚声が入れられてます} ・・・♪


  (「オーックス!」 「オーックス!」) これはもう、完全XJapanですね。元祖日本のハードロックですよ。 (これタテノリですよね) タテノリです。ヘドバンですよ、ヘドバン。 (「そばにおいで」って言った瞬間にもう、くぁ〜ってなっちゃう) 「キャアー」って。よく、うちのおふくろなんか言ってたのは、テレビ中継が当時いっぱいあったわけなんですけども、GSが出てくるとファンの子が今みたいに「ギャーーッ」となっちゃって歌が聴けないらしいんですよ。そのぐらい歓声がすごくて、グループサウンズと歓声っていうのはある意味一つなんですよね。セットなんで、だからレコードだけ綺麗な音で聴くと、なんか「ぽくない」ってうちのおふくろなんかは言うんですよ。その歓声と一緒に覚えてたんで「こんな静かな曲だったのね」みたいな。 (普通はその歓声が一緒だから) ほとんどテレビとかで聞きますから。(聞いてないじゃん、って話ですよね。)ほんと、そうですよ。花形ヴォーカルのジュリーとかね、ショーケンとか萩原さんとか野口さんとかいて、演奏は正直、二の次的なとこありましたよ。そんな中でブルコメとかハプニングソウルなんか上手かったですけどね。 (その時代を生で見ていたかのような) 僕ね、いつも年明けにNHKでGSの特番をやるんですよ。その収録はよく見学に行ってるんです。 (見学に行ってんですか?) 出演バンドに知り合いがいるんで。楽屋裏行って。隣にブルコメさんだとかジャガーズだとか、 (何で半田健人さんがスタジオにいるんだろうって) 明らかに全会場の中で一番若いです。スタッフも含めてね。 (ははは、そうでしょう3分の1、2分の1ぐらいの年でしょう) まあおじいちゃんでもおかしくないような方々が。でも未だに現役でかっこいいですよ。(そうですか。)

  (さあオックス2連発きましたね) 3曲目はですね、この人も声が好きなんですよ。ハスキーな声で。GSっていうのは、野口さんでもそうですし、萩原さんでもハスキー声ってのがけっこうあるし、すごい、みたいな感じで。で、今から聞いていただくのは赤松愛さんなんですが (おい!!全部オックスやんけ!) 僕はオックスが好きなんです。 (まじっすか) キーボードのね。 (GS特集でしょ?) まあオックス特集ってことにしちゃいましょうかね。GSはGSでまたいつかやりましょう。 (はははは。いつかやりましょう!?) オックスっていうのが一番GSらしい世界観を持ってるところが好きで。 (タイガースは?スパイダーは?) スパイダーズとか、芸達者ですから。バラエティー番組もこなしますし。自分たちで録音してたりもしてますけど。オックスとかになってくると、一曲目の「スワンの涙」なんかも音から察するにスタジオミュージシャンじゃないかな、と思ったりするんです。{筒美}京平さんが編曲してますし。そういうとこを含めて非常にGSの模範だと。王子様ルックもさることながら。そんな中で今日のシメはメインボーカルじゃないんですが、赤松愛さんが歌った、「僕のハートをどうぞ」という、これB面の曲なんですけど聴いていだだきたいと思います。どうぞ。


♪ きみのやさしいその手の中に、ぼくは小さなハートを忘れちゃったのさ。あの日初めてくちづけの味。ぼくはどうして君を愛しちゃったんだ。 どうして恋はこんなに甘く、ぼくを、ぼくを悩ませる。とてもー、とてもー、つーらいー {コーラス} つらいーつらいーつらいー・・・・・・幸せを探しにいこう。君だけのぼくのハート♪


  (オックスはデビューしたとき10代だったんですね) あのね、けっこう年齢差があって20代の方もいらっしゃいましたけど、今の赤松さんとか野口さんとかは多分10代でしたよね。 (もうね、あんだけ歓声、てことは、そりゃもう・・) そりゃもう、楽しいでしょうね。特にオックスはプレイボーイ説がチラホラありますからね。ま、いいんじゃないすか? (あっはは) 人気があるってことですからね。 (まあね。当時のそのライブ映像とかちょっと見てみたいですけどね) 残ってないんですよね。TBSのテレビ番組の方のライブラリ探してみたらあるかもしれませんが。 (今日の音源全部、半田健人さん持ちです) はい。そこまで珍しい音源じゃないんですが、緑山のほうにあるらしく (ちょっと離れたところにねあるんですよ。音源ごと、ありがとうございました。) ありがとうございました。(2009.3.7up)



第7回 新御三家セレクト('08年11月11日)

  (火曜日のレギュラーセレクターは「日本一惜しいイケメン」こと、俳優の半田健人さんです、こんばんは。)どうも。惜しい人です。(まあ何種類か異名をとってらっしゃいますが、今日、日本一惜しいイケメンにさせていただきました)ええ、最初唐沢俊一さんがおっしゃったんですよ。「もー!惜しい!!」って言って。まあそれはね、褒め言葉としてね、僕は受け取りましたが{駒田アナ咽せ込みながら笑}むせないで下さいね。(はは。さて、7回目の今回、何でしょうか?)今回ね、まあ、あの前回、前々回とけっこう割とマニアックな切り口だったので、今回はちょっとド正面でみなさんと楽しんでいきたいと思います。(馬飼野さんときて千家さんときて・・)今日はもう歌手でくくります。新御三家。(おうおー!新御三家!)新御三家です。ご存じですか?言えますか?(新御三家はわかりますよ。あの、西条秀樹さん、野口五郎さん、ひろみGO)そうです。その通りです。その新御三家。えー、ぼくなりにちょっと聞いていきたいと思うんですけど(これあの、楽しみなかた多いんじゃないですか?)これはね、(そう)なんですけど、楽しみな方、多いと思うんですけど「ぼくがもし、新御三家に交じれるのであれば、もらいたい曲」(お?ほっほ{困惑入笑}!)ということで、各1でちょっとチョイスしてみました。ものすごく個人的なチョイスなんで、みなさんもその曲かどうかはちょっとわからないんですが。せっかくコーナーいただいてるんでね。(まあ、普通にくるとは思ってませんでしたけど、そういう設定で来ましたか。今日は。)そうなんです。

  じゃあ、早速参りましょうかね。まず郷ひろみさんから。郷さんといえばやっぱね、未だにヒット曲出しますしね。後年の「言えないよ」とかね、バラード、いい曲多いし「哀愁のカサブランカ」なんてのも大人っぽくっていいんですけど、僕がやっぱ歌謡曲好きとしては、あの辺の大人っぽいバラードはちょっと僕は似合わない、と。どうせならやっぱド正面の、当時当たり前のようにあったが、今聞かなくなったなという、あのエイトビートで突き進む感じのね、わかりやすい歌謡曲の曲調の物を歌いたいな、と思いまして、その名も「愛への出発(スタート)」って曲があるんですけどね、これ73年のリリースで筒見京平さん作曲、岩谷時子さん作詞なんですけど、最近のひろみGOの印象がある方、若い世代の方は「郷さんも昔はこういう曲を歌ってたんだね」と思われる方(ジャケットプレイとかね)ジャケットプレイの前です。まだフリンジついてましたから。(あー、なるほどー)その頃ですね、声も非常にまだ若い頃の曲です。ぼくね、こういうリズム好きなんです。聞いてください。「愛へのスタート」


♪さあ初めて二人に別れの日が来た。握手をしようよ。・・・分かれる事が卒業さ♪


  (回転数間違えたんじゃないかってくらい、声高いんですけど)あのー変声期間も無い声の感じがしますけど。(いやーもう、歌ってましたねー。)もう、歌いますよー。(ずっと歌ってましたよ。)このねー、このくらいの速さのエイトビートの曲大好きなんですよね。うーん。あの当時ってやっぱり城みちるさんのね、「イルカに乗った少年」とかも、♪さみしい〜ときは海に♪ぐらいのリズムなんですよ。いちばん多かったエイトビートのパターンなんですけど、最近めっきり、もう鼠先輩くらいしか(はっはは)このリズム聞いて無いなっていうか(ほほほ{相槌})ボックス踏めるようなね。僕はこの曲好きなんですけどね。(「ボックス踏める」って言葉もホント20代前半の人知らないと思うんですけど)ボックスってあの、ビューティペアが踏んでましたけどね。(ああ、ははは、さすがですね。)

  さあ次参りますよ。次は野口五郎さん。五郎さんはね、僕、比較的声質がなんか合ってるってことはよく言われたりするんですが。まあ、五郎さんの中でも、ヒット曲いっぱいお持ちなんですけども、僕はもうこの曲はダントツで好きなんですよ。「君が美しすぎて」という曲なんですけど、これはね、さっきのエイトビートと違って、ちょっと三連のバラードっぽい感じなんですけども、作曲編曲が例の馬飼野俊一さん。(おおっ。出た!まさか!?)まさか!?これもね、ちょこっとなんですけどね、期待を裏切ってないですね。(ドラム系?!)ドラムで入りますね{2人笑}はははで、しかも付け加えて言っとくとこれ、ロンドンレコーディングなんで海外の楽団が演奏しています。(へええーー)聞き所としては一番と二番のベースとドラムのアレンジが変わってて、最後転調する所から妙にね、グルーヴィになっていく、音楽的にも熱いですし、これ僕カラオケ行ったら絶対歌います。(へえー)いいんですよ。聞いてください。野口五郎さんで「君が美しすぎて」


♪美しすぎて、君がこわい。美しすぎて、愛がこわい。・・・・♪


  (ひゃーはっ、ちょっとドラム浮いてませんか?)ドラムはねー、まあ、あの、海外のパワフルなドラマーが叩いてますから(ええ)馬飼野さんのフィルもより生きるというか、(ほー)この曲最高ですよ!(はい)三連の曲は、僕けっこうエイトビートに続いて好きなんですけど、最後の転調、半音上がるとこ、あそこはねえ、もう、転調したら僕、転倒しそうになるんですよ、いつも。(はははは{少し呆れ気味})気合入り過ぎて。(あのベースのとこ)うん。ドゥンドゥンジャジャジャジャ{どう表記してよいかわかりませんがとても嬉しそう。2曲目後からは特にテンション高くなってきたような}あそこはもう、溜めどころでね、(もうね、半田健人さんが、「自分が欲しい曲」って言うのがよくわかりました。ちょっ、ちょっと興奮気味ですもん。)そうです。いつもと違うんですね。あのー曲中歌ってますからね。(納得する。なるほどね。)あのー、こうゆう曲を欲しいな。カバーじゃなくて最初から欲しかったなって。(はははは。絶賛ですよもう。)いやあ。でね、僕がいざ歌うとね、五郎が合ってるなんて言われるかもしんないですけど。

  一番やりたいジャンルは「ヒデキ」なんですよ。ええ。(ついに呼び捨てですかねえ。)いやもう、それは尊敬の意味を込めて(なるほどね)「ヒデキー!!」の「ヒデキ」ですから。(ええ)西条さんではなくて。よそよそしくなるんでね。「ヒデキ」っていう風に呼ばしてもらって。ぼくはね、ヒデキさんの曲の中でもこの曲はね、「らしさ」というかね、結局その後々「ブーメランストリート」だとか、熱いイメージがあるじゃないですか、(うーん、ありますね。)の、原型を作った曲だと思います。「ちぎれた愛」という曲があるんですけど、この曲はね、曲中にセリフがあるんですよ。(ええ)そのセリフが、ま、短いセリフなんですけど、絶叫というか絶唱系でね、これはちょっと、僕ならば、当時ヒデキさん、ものすごく「テレたテレた。」と言ってんですけど、どこにもテレてる様子が曲から感じられない。めちゃくちゃ気持ち良さそうに歌われているな、ってな感じですけど、僕ならテレずにやれるかな、という自信もあるんですけどね(おおっとー)ええ。あの、聞いていただきたいと思うんですけど。因みにこの曲は作曲編曲は馬飼野康ニさん。(おおー)弟さん。(弟さんの方ですね。)じゃあ、聞いていただきましょう。西条秀樹さんで、「ちぎれた愛」


♪二人だけに、二人だけにこの愛が・・・{コーラス I love you 〜♪「僕の気持ちを信じて。君を放すもんか!好きだ!好きだよー!!好きなんだよーおーー!!!(絶叫)!!!」・・・孤独な二人恋人ー♪


  (あのー曲の{苦笑}流れてるときに)はい。(小さくブツブツ言うの、止めてもらえません?)ブツブツ言ってました?(**ですよ、とか・・)いや、もうそれは、聞いてもらいたいから、曲が途中でテンポアップするなんて誰も思わないでしょ?そんなんですよ。セリフも聞き逃すから、今からセリフですよ、てね。僕はホントこの時代に・・・今ご紹介した曲ね、たまたまなんですよ。好きな曲3曲あげたら、3曲とも73年の曲なんですよ。昭和48年。ぼくは42年、いや47年とか、48年にデビューしてりゃ、誰よりも歌謡曲を愛してた歌謡曲歌手になれた。当時やっぱヒデキさんとかも、洋樂がお好きだった、みなさんやっぱ洋楽が歌いたかったと思うんですけど、だけどやっぱりアイドルやらされて、やらなきゃいけないってことで歌謡曲歌ってましたけど、僕はね純粋にね、あの、馬飼野先生の曲だったら歌いますよ。(ほほおおー)ただまああの、当時と今とでは芸能界の事情も違ってね、(ええ)より厳しい世界ですから、(ああー)まあ、軟弱モノの僕には無理かな、と思いますけど(あ、謙虚ですね。もう、スゴい振りまでやっててね、今の「ちぎれた愛」。で、しかも、その曲が終わる直前になったら、ちょっとね、半田健人さんが寂しそうな顔したんですよ。)いや、あの、歌いきったって感じになったんで。この曲は歌う前に相当準備体操が必要ですよ(はっはっはは)あ、ホントね、なんかあの、Youtubeかなんかで見てください。映像。「ちぎれた愛」。スゴイですから。(Youtubeあがってますか?)Youtubeあがってますよ。だから、日本有線大賞のやつが。ちょっと振りとかね、当時の衣装とか、すごいデッカイ蝶ネクタイとか白いスーツでパンタロンバタバタで歌ってますが。ヒデキさんはね、ホントね、動きとか振り?モーションを含めて一番かっこよかったと

  (うーん。あと、お三人の中で、ね、こう、一番ヴォーカリスト・・)あー、これがね、微妙なんですよ。その、ヴォーカリストっていう意味での、歌唱だけを言えば、僕はヒデキさんが好きなんですけど、僕的なね、だけど。なんか歌を聴いて自然と歌詞が頭に入ってくるのは五郎さんの歌なんです。(ああ、そうなんですか)うーん。ええ。で。ヒロミさんはあの、根っからのスターオーラだしまくりみたいなとこがあって(ええ)じっさいあの、お会いしたときもすごい、感じのいい方で(うーん)もう、尊敬しちゃいましたけど。みなさんやっぱりその、個性があるのでどれがどう、ってのは好き嫌いで決めてください、って感じですよね。みなんさんやっぱ、平均点以上確実に超えられる方ですから(ひとつの時代を作った方々ですからね。)もう、アイドルが時代を作れた時代ですから。(ああー)こういう曲も残ってますから。後世に。(因みに御三家はどうなんですか?)御三家になると、ぼくのゾーンからちょっと外れた。あの、西城輝彦が微妙にカスってくるかな、と(ほおおー)ええ。(一応この新御三家も・・)もお、僕はもうこれドンピシャですよ。ドまんなかですよ。作られてる作家の先生方も世代的にドンピシャですから。(はい。なるほど。今日、疲れたでしょ?)今日、疲れましたね。(ずっと歌ってたし)ええ。まあ後、この後ホンイキで歌いに行きたいな、と思います。(はははは。ええ。ということで火曜日のレギュラーセレクター半田健人さんでした。)ありがとうございました。(2008.11.15up)



第5回 編曲家・馬飼野俊一セレクト('08年10月28日)

  (・・・さて、この時間はカキーンセレクト。毎回各分野の著名人をお招きしまして、その方の得意ジャンルを選曲してもらおうという、カキーンセレクト。火曜日のレギュラーセレクターは「オタク界の貴公子」こと、俳優の半田健人さんです。こんばんは) こんばんは。よろしくお願いします。(えー、メール届いておりまして、静岡県掛川の菜の花さん「半田さん。先週のピンクレディのB面、全部歌えましたよ」という・・) おーっ。 (ツワモノですねー) 通ですねぇ、なかなかねえ。 ちゃんと、じゃあ、その当時ねえ、レコードをお買いになってA面B面とも聞いていたんでしょうねえ。(そういうことですよね。ええ。もう、ほんとに。えー、好評を博してますこのコーナーなんですが、さて、今日がもう5回目なんですね) そうですね。ぼくもね。さっき、あの、前室で、カキーンのコマーシャル聞いてたんですけども、まあ、ぼくのコーナーだけ、更にマイナス20年くらいね、さかのぼっちゃってね、ついてこれない方がより多くなると思うんですけど、(いや新しい{多分。こう聞こえました}です・・) でも、ま、短いコーナーなんで少々おつきあいくださいね。はい。(謙虚ですね) いえいえ。(それでは、今日のセレクトはなんでしょう?) えー、今日のテーマはねえ、もう、駒田さん。わかんなくていいです。(ホントっすか。マジっすか?) いやあ、これはね。ちょっと、ま、何回かに一回ね、ま、5回目ですけどもね。よりコアなものをちょっと混ぜていこうかと。(いいですね) ええ。で、今日はその第一回といたしましてね、編曲家特集。(編曲家特集!!) あのー、さらっておきます。編曲というのは、仕事内容としては、えー、歌譜{うたふ}以外を書くお仕事、つまりその、バックのオーケストラの譜面を書くお仕事ですね。だから、作曲以外、ということですね。 (あー、マニアックな) なんですけども。今回特集する編曲家の先生は馬飼野俊一さんという方で、「まかいの」さんて、「馬」に「飼う」に「野原」の野、で、「まかいの」と読むんですけど、俊一さんと、康二さんと、ご兄弟でやられてて。で、あの、康二さんなんかは未だに、ま、俊一さんもそうなんですけど、ジャニーさんの曲とか、嵐さんとか、そういった曲で未だにご活躍の方なんですけども、そのお兄さんに当たります馬飼野俊一さんなんですね。で、ぼくは今回何で馬飼野さん、特集したかといいますと、この方の編曲は僕、いちばん好きなんです。 (ほおおーっ!) 前回ピンクレディで都倉俊一さんのアレンジがかっこいいってことをいいましたけど、(ですよね)馬飼野さんの編曲ってのはね、ものすごい、その、歌を生かした編曲をするというか、あの、ある意味編曲に耳が行かない編曲をするというか。(ほほぉ・・) あのほんとにね、サラっとしたいいアレンジをするんですけども、ある特徴がありまして{このあたりゆっくり強調}えー、もう、名刺代わりみたいにですね、イントロ、冒頭でドラムから入るんですよ。ドラムのフィル{多分}から。(へえー)今日はそれがね、本当にそうなのかどうなのかってのを3曲ほどかけて、まあ、このテイストが馬飼野さんなんだよ、といものをちょっとお送りしたいと思うんですけど。まず1曲目は、この曲は大ヒットもしましたし、作曲も馬飼野さんですね。聞き覚えのある方も多分多いと思うんですけど。これはね、もうまさにその真骨頂です。お聞きください。出だし、特にお聞きくださいね。「てんとう虫のサンバ」


♪ (ダダダダ・・・・{ドラムの響きがすごい} ジャッ、ジャジャッ、・・・) あなたとわたが夢の国、森の小さな教会で結婚式をあげました。・・・赤青黄色の衣装をつけたてんとう虫がしゃしゃり出てサンバに合わせて踊りだす・・・・・・(ドラムがよく響いて終わる) ♪


  (チェリッシュ「てんとう虫のサンバ」結婚式にひと昔前、よく使われていましたけど) このイントロは実はこうだったんですね。 (タッタタタタタ) 2小節も要らないんですよね。(ちょっともう一回やってみますか) ♪ (ダダダダ ダダダダ ダダダダ ダッダン ×2 ・・・・)♪ ね、せめて1小節でしょ?ね? (ええ、ええ) あの、ぼくはね、まあ、失礼な言い方ですけど、バカらしい編曲なんですけど (なるほど) これはでも、1曲だったらバカらしいですけど、(はあ、) 馬飼野先生の場合は、ほとんどの曲でドラムから入るんですよ。 {声が重なって不明} 逆にこの個性、素晴らしいな、と。それを押し通した先生、ステキ。みたいな (笑) 感じになってますけど ({まだ笑いながら} え、半田健人さん、好きなんでしょ?馬飼野俊一さん) ぼく、大好きなんで、もう尊敬しています。ぼくもあの、曲のアレンジとかするんですけど、馬飼野さんの曲をけっこう聞き込んで、弦アレンジとか、ブラスアレンジとかを勉強してましたからね。(へえー) だからイントロのどアタマ以外は、非常に参考になる (はっはっはっ。なるほどねっ。) でも、ぼくも自分で作る曲、たまにドラムから付けたりするんです。でもそれはね、やっぱり馬飼野さんの影響だったり (ほおおー。やっぱり。) 普通、歌謡曲ではやっぱ少ないんですよね。いきなりイントロなしで歌から入るやつとかだったら、カウント代わりに入れたりとか、あとまあ、クロスオーバー系だったら、ドラムってのは有りなんですけど、なかなかね、珍しい。 (珍しいですよね。そうか。「てんとう虫のサンバ」ってよく聞く曲ですけど、このイントロで始まるなんて・・・) 意外とね、♪ジャッ、ジャジャッ、♪からでも成立しますからね。 (そう。あ。カットしてる人もいるかもしれない。もしかしたら) あーー。 (いや、ホントにドラム抜きでやってる人も。) いるかもしんないですね。ただあの、音楽番組とかで律儀にちゃんと2小節やってくれると嬉しいですよね。 (なるほど。はっはっは。今後注目ですね。) その辺までね、書き譜で書いたのでやって頂きたいですけどもね。

  さ、続いての曲は、これはね、編曲だけ馬飼野さんなんですよ。で、えー作曲が三木たかしさんで、まあ有名ですよね、「津軽海峡冬景色」とか「ブーメランストリート」とか。で作詞が阿久悠さん、歌手があべ静江さん。ぼく、あべさん好きなんですよ。めちゃくちゃきれいですからね。 (ええ、あの、で、しかもこの頃の曲が好きな方ってね、あべ静江さんって、よく口にされますよね) あっ、そうですか。ぼくもね、ご本人とは交流ありますけどね、あのう、ご本人よりも曲のこと詳しいみたいな感じになっちゃって、「あの曲なんだけど、どの曲だったかしら」みたいな感じに、なっちゃってるんですね。そのあべさんのデビュー曲になりますね。これもドラムから入るんで、ちょっと聞いていただきたいと思います。あべ静江さんで、「コーヒーショップで」


♪ (ダッダダ ダッダダ ダダッダ ダン {これもすごく響いてます} ・・・) 古くから学生の街だった。数々の青春を知っていた・・・・・ ♪


  (あべ静江さんで、「コーヒーショップで」 2曲続けて聞いていただきましたけど) まあ、この辺で大体、なんとなく、ですけどね。あ、馬飼野俊一さんてのは、こういう感じのリズムでこういう感じのアレンジが得意なんだ、ってのがなんとなくわかってきた・・(わかりましたねえ) さっきのイントロと2曲続けてドラム部分を聞いてみましょうか。♪ (ダダダダ ダダダダ ダダダダ ダッダン ×2 ・・・・ ♪ (ダッダダ ダッダダ ダダッダ ダン ・・・ 、 (はっはっはっ。何か今ね、子供がパカポカ遊んでるようなね) 遊んでるような感じでしたね。 あのー、馬飼野さんの曲って、多分何百曲もアレンジされてるんですけど、その内の7割ぐらいがドラムからなんですよ。 (はっはっ。) 一回ドラムループCDみたいの作ってみたいですね。(個人製作でね) 個人製作で。馬飼野俊一ドラムループ集みたいのをね、(はっはっ。いやー、ちょっと要らねー。へへ) ぼくも、ドラマのオフ期間とか、暇になったらちょっと制作してみますよ。 (ぼくもね、半田さんに言われなかったら気にならなかったかもしれないけど、)んー。(馬飼野俊一さん、そういう始まり方が多いんだ、と) はいはい。(えらく気になってしょうがない。ドラムが。)はい。

  じゃ、続いての曲もね、期待を裏切らない (はははっ。) 入り方をしますよ。次の曲はね、百恵ちゃんなんですよ。あのー山口百恵さんの、割と初期の方のナンバーで「春風のいたずら」という曲なんですけどね。ぼくはこの曲は最初、百恵さんのシングル全集みたいなの聞いたときに、妙にやっぱりイントロが頭に残った、初見で{言葉どおり}イントロが頭に残った曲だったんで、で、その頃はまだ、もちろん馬飼野さんだの何だの、知らずに聞いてたんですけど、今にして思えば、あ!やっぱりあなたでしたか。ていう感じでね。今回ちょっとタムじゃなくてハイハットをね、刻んで、若干ひねりがあるんでね。 (おお、ちょっと違うんだ。さっきのと。) ええ、ちょっと違いますね。後ほど3つ続けて聞いてみますけどね。(ははは) まずはお聞きください。山口百恵さんで、「春風のいたずら」


♪(チキチキチッチッチ ズッチャ ズッチャ ズッチャ) (パヤパッパーヤ パヤパッパーヤ {コーラス}・・・・) けんかして泣きながら、あなたと別れて帰る道・・・わたしは迷子になりそうよ・・・ 女の子の気持ち、なんにも分かっていないのよ・・・ こわいわ、こわいわ、こわいわ、こんなときこそあなたにいて欲しい・・・・♪


  (この曲も知ってましたが) ご存知でしたか!{なぜか、こちらが意外そう}(はい。「春風のいたずら」、ちょっとこれあの、違った感じでね。) しかもあの、チキチキチッチッチってのがイントロであって、♪女の子の♪のところで裏でそのリズムが戻ってくる、実に秀逸な、(秀逸な) アレンジでねえ。 (いやー) いやー、こういうーなんかその、パッと聞いただけでこの人の、アレンジャーってやっぱねえ、音楽界に居ると、音楽業界人とかね、ミュージシャンにとって、アレンジャーってものすごいね、注目すべき場所なんですけど (んー) 普通に気軽に聞いているリスナーではね、やっぱ、編曲家ってなんなの?っていう人がまだ多いぐらいですから、地味な仕事っちゃ地味な仕事です。その割に一番ハードワークなんですけど。もう、譜面は縦軸で書いていきますから、一枚、大体、4小節か5小節くらい区切るんですけど、それが当時いくとオーケストラですから、30段、40段ぐらいの譜面がダーッと。それで書いていくんですけど。(ええ) ものすごいハードワークで、細かいことを言えば編曲家ってのは、今は変わりましたけど当時は編曲家のみ、そのー給料・・いわゆる歩合制みたいな感じで、印税じゃなかったんです。(印税じゃないんですか) 印税じゃないんです。だから考え方によっては、その場で、まあトッパライかどうかわからないですけど、確実なお金は入るので、売れる売れないによって生活は揺れないんですけど、まああの、すごいハードワークでしょうね。(へえー。)

  (あのね、ラジオネーム ハロリンさん、愛知県豊橋市の方から届きまして) はい。 (半田さんこんばんは。) こんばんは。 (編曲家馬飼野3兄弟は愛知県豊橋市出身で、私、実家とかお父さんとか知ってます。と。親戚は、息子カッコ中学2年生カッコ閉じる、と同級生。)ふっふっ。(今日かかってる曲もよく知ってて地元でも有名で馬飼野さんは豊橋市の親善大使をしています。) それどっちなんだろう。馬飼野俊一さん?康二さん?(ちょ、ちょっとここには書いてないんですけど) お兄さんなのかなあ。(ねえ。あの、半田さん特集を組んでくれてありがとう、と。) いやいや。あの、馬飼野さんてね、お名前は愛知県に何人かいらっしゃる名前かも知れないですよね。一回なんか、調べたら馬飼野牧場ってあって、馬飼なのに牧場なのか、と一人でくすっと笑ったことがあるんですけど、(ふっ、ええ) まあ、そんなことはさておき、(ははっ。) まあ、ぼくの大好きな先生ということでね。(いやー、面白かったですよ。)ええ。(馬飼野さん) だから馬飼野俊一さんは、昭和21年のお生まれなんでね、まだまだ現役でやっておられる年なんで、ぼくもいずれちょっとお仕事が出来たらな、と思いつつ、なんですけどもね。(じゃ、ちょっと最後に3つ続けて) 3つ続けて、えー、聞いてみましょうか。♪ 3つ続けて ♪ (なんか今曲になってましたよ今なんか) これはね。あのーもう、CD聞くしかないですね。(ははははは)これはね、価値ありますよ。(いや、おもしろいこれ) や、3、4曲じゃないんですもん。何十曲とありますから。天地真理さんの曲であったりとか、アグネスチャンさんの曲であったり、野口五郎さんの曲であったり、いっぱいもう、ドラムイントロなら任せろ、みたいなぐらいいっぱいお持ちですからね。(馬飼野俊一さん、おそるべし) はい。 (いやーホントに。今日、またありがとうございました。)とんでもないです。(火曜日レギュラーセレクター、俳優の半田健人さんでした。)どうもありがとうございました。(2008.10.29up)



第4回 ピンクレディーB面セレクト('08年10月21日)

  今日はラジオ欄から「カキーン」文字が消えており他の番組名に。でも8時25分くらいからあちこち合わせていたらまったく違う周波数で拾えました。でも前回より遥かに雑音がひどくて***箇所だらけになってしまいました。頭のところは周波数合わせていたのでまた僅かに切れました。「若き昭和歌謡の伝道師、半田健人さんです」という始まりだったような。

  〔***〕要するに、そのあたりからだんだんと****の方に***から都倉俊一さんの曲が自分の中で好きだと思って、それと同時に百恵ちゃんの曲を聴いてそうだな、と思ったとこに、ピンクレディーをぼくは聞いていたわけなんですよ。で、ピンクはとてもネームバリューがあってビッグネームで、その時、名前は知んない人はいない****で最初与えられた****ピンクレディー、未だに大好きなんですけど、ピンクレディーは出す曲出す曲1位だったんで、まあほとんどの方はご存知ですし、まあ世代によっては曲が流れたら踊っちゃう方も多いと思うんですけど。あの、ピンクがいかにピンク的に、実はすごいインパクトがあることを僕はご紹介したくて****ピンクレディーB面特集を企画いたしました。**10秒近く聞き取り不能**(あ、そうなんあるんですか(意外そう))今から流す「乾杯お嬢さん」という曲が、もともとはA面の予定だったんで、だからクオリティー的には負けず劣らずの出来で非常にかっこいい都倉で***では聞いていただきましょうか。「乾杯お嬢さん」


♪ ****〜♪


  (都倉節ですか。)都倉節ですね。このセッ**の**が。****がまたケイちゃんうまいんでね。あの、こういう割と細かく***って音が似合う(なんかね、ピンクレディーってね、歌謡ってニオイよりは****)そうなんですよ。(***って思ってたんですけど今聞くとそうじゃない。歌謡のニオイは)結局まあ作詞は阿久悠さんだし、ねえ、作曲も都倉さんで歌謡曲のチームでやってますから、そこはまあ***ですしね、それは歌謡曲なんでしょうけど。あのー、ネームっていうか歌詞のテーマ、「**」でも「**」にしても「**」にしても「カルメン」にしても、なんかその、今までって歌謡曲ってのはもう、恋愛歌か、もしくはそれと違うものであれば、えー童謡****なんかこう遊びごころを、歌に本来するべきテーマじゃないようなことを、歌にしてしまってってところが多分そんな印象になってるのかなっていう。(なるほどねー)たとえばもうねー、****そういう情的なものを、だけどそんなものはピンクには**てなくて、けっこうサウンド志向のところもありまして、阿久さんの詩っていうのがほんとに*******言葉を違和感なくはめていくあの**さすが***なんて聞いていくとね***(ばくぜんと聞いてましたけどね)そうなんですよ、いろいろ聞いていくとね。(さあ、続いては)続いてはですね、曲でいうと「カルメン’77」のB面だったんですけど、「パイプの怪人」という曲で、この曲はよりポップな感じ。カッコいいなというか、すごい楽しげな曲で。それでは聞いていただきましょうかね。「パイプの怪人」


♪そこまでだよ はなれなさい それ以上は また今度に〜♪


  (サビで別の歌うたわないでくださいよ)いや、あの「赤頭巾ちゃんご用心」にね、レイジーの、にちょっと似てる。(気持ち、似てるだろう、と。) はい、もちろんね、両方都倉さんなんでね、それはニュアンスは**、なんかこれがすごいポップな感じで。こういう曲が似合う歌手って、実はいそうでいないんで。(ほおー)ピンクレディーの面白いところって、A面がああいう楽器**とかこういうもので、B面がこう、実はああいうアソビが入る(ああ、はいはい。)で、アソビは、特にこう阿久さんはけっこう遊ぶんですよね。「パイプの怪人」っていうのも、シチュエーション的には、彼氏といい時になってるのにぃ、謎の男が現れて邪魔をして**、「ペッパー警部」とニュアンスは似てる。(ほう。)で、それが誰なのかわからない。もしかしたらパパなのかも知れない、あのパイプの怪人、許せない。なんかね、その話の持ってき方というかね、**なんかB面も捨てたもんじゃないなあ、**であって、サウンド的にもこう**レイジーの曲のほうが後だと思うんですけど、それの*****けっこうおもしろい**(今すごいわかりやすかったですよ)あー、ありがとうございます。(あー。なるほどね。では注目の3曲目は?)注目の3曲目は、これ楽曲的には興味が出そうなところの、B面の中ではナンバー1の曲かも知んない。もう1曲、今日ね3曲ということなんで、選曲漏れした中でもカッコいいのあるんですけども、この曲すごい迷った曲で。「UFO」のB面になるんですけど。「UFO」自体もね、あのー、ものすごい大ヒットしましたし、曲的には、あのーすごい大人だなあ、っていう出来なんですけど、このB面がまたね、かっこいいんですよ。特にあの、リズム**なんかのセクションがすごいグルーヴィーで***はフレット**(今夜はちょっと音楽的な感じになってきましたが)ピンクレディーの曲は多分フレットレス使ってるんですよ。**ピンクの*曲も多分フレット入ってて、そいで音程がパキパキってしたものに。それはもう歌モノにはフレッテッドのもの、というのは歌謡界では決まってたもんなんですけど、歌謡界でフレットレスをやりだしたのは、けっこうピンクが最初。売れたグループの中ではね。**渡辺**さん、**さん、ジュリーの曲とかね書かれてる***初めて**フレットレスなんですけど、その辺は楽器の使い方とかも、随分早い段階で***らしくて、これはちょっと是非演奏の方も***いただけると。「レディX」


♪ さあダンスをしーましょう。もーうお別れよ。そんな顔しないでいて。楽しみが薄れるわ〜♪


  (かっこいい!)かっこいいでしょ。これはね、ロックっぽくあり、ちょっとラテンぽいとこも入ったり、その*では*がどうにもとまらなくがかっこいいですねよねー。**(《半分笑って》どうにも止まらない、ね、山本リンダさんの。言われてみれば、なんかこう似てるかな、と音程がね。) ええ、いやもうどこにでももうピンクレディーというのは、都倉さんの真骨頂というね、もうあの、あの2人にしか書けなかった賜物だな、っていうふうに僕は思ってて、それが凝縮されたものだったと、もう、ファンには堪らないという、ええ。(半田さん、ピンクレディーの****ですか?)いえ、もう今でもぜんぜんいけますよ。**しい感じがしますけど**今でも現役で活躍されているスタジオミュージシャンが多分いらっしゃいますし。ピンクレディーの曲はほとんどの人が音を聞いていない***ピンクレディーといえばやっぱり**歌に、振りってとこがあるじゃないですか。(はいはい・・)なんか振りだけありき、っていう衣装であったり、ビジュアル、テレビで見るもんっていうところがあって、改めてこうやって音楽的に見てみると意外としっかりした曲作りだなあ、っていう。ちょうどねこの頃から**も固まって、あの、それぞれっていうのは**********30代半ばくらいからクリック聞きながらドラムとか**がやるようになったので、よりタイトな曲になったと(へえーーあっ、そうなんですかーー)で、僕は、ピンクってのは全曲生演奏ですけども、まあこれ打ち込み系と言ってもいいんじゃないかなって思って・・(《感心しながら》**ますねー、半田さん。なるほど。)16ビートを**に出した******。(ミーちゃんケイちゃんどっちがファンでした?)えー、ミーちゃんですね。どっちがファンでした?っておかしいですけどね。生まれてないですから。(あー、そうか、笑、24ですからねー) でもね、髪型はケイちゃんの方が好きです。はい。(僕はケイちゃんのほうが***ははは***っていうか。 半田健人さんでした。ありがとうございました。)ありがとうございました。(2008.10.22up)



第3回 山口百恵セレクト('08年10月14日)

  70年代の歌手の情報源は名前を聞いたことのあるなしで判断するしかない中、何から聞いていいかってときに、山口百恵さんの名前は「いい日旅立ち」の歌とかで知っていましたから、まずは百恵さんから手始めに聞いていこうということになり、聞き始めたら百恵さんの曲というのは実に「歌謡曲のネタの宝庫」。後々気付いたんですけど、提供している作家の数っていうんですかね、もう歌謡界の大御所といえる人たちのほとんどが提供していますから。例えば作詞家でいえばなかにし礼さんから千家和也さん、安井かずみさん、阿木耀子さん、作曲では都倉俊一さん、馬飼野康二さん、佐瀬寿一さん、森田公一さん、いっぱい書かれていて。百恵さんは膨大な曲を出されていて、百恵さんを聴けばほとんどの作曲家の曲は聞けるんですよ。でも、そんなことを知らずに聞き始めたんですよね。一般的にいえば百恵さんのイメージは「いい日旅立ち」であったり「秋桜」であったり「プレイバックパート2」であったり、バラード系かもしくはちょっとロックっぽいものというかっこいい系のイメージだけれど、僕がここで敢えて言いたいのは「横須賀ストーリー」以前の、まだアイドルアイドルしていたというか、純粋に歌謡曲を歌っていた頃の百恵さんの曲が僕すごい好きで、(ほうほう)その中から一般的には地味だと言われているような隠れた名曲、リアルタイムの人は覚えていると思いますが、僕らの世代はもちろん、駒田さんの世代でも知らないかもしれないという曲を敢えて(なぜにそれを半田健人は知っている?という・・)いえいえ。1曲目は今日紹介する3曲の中で一番有名だと思います。2枚目のシングルになります。「青い果実」から聞いていただきましょう。


♪あーなたが望むならわたし何をされてもいいわ。いけない娘だと噂されてもいーい♪


  (これ家の母親が鼻歌で歌っていてめちゃくちゃ気持ち悪かった)あはは・・歌詞が歌詞だけにね・・いや、でもこの歌詞は当時PTAは眉を顰めたらしいですね(何をされてもいいってあたりがね。)デビュー曲の「としごろ」っていう曲は明るくて健全な感じで、路線として桜田淳子さんと似てたんですね。それで、なんか酒井政利さんが大胆な路線変更が必要だと。じゃあちょっと危ないけどこういうものをやってみようと、作詞家の千家さんにオファーされたらしいんですけど。(声がぼくの知っている声と全然違いますね)そうですね。もう少しトーンを落したような声にされてるんですが、この頃は素直にこういう感じで唄ってらして、曲も70年代前半代表するようなね、これもザ・歌謡曲みたいな感じ。(半田健人さんのど真ん中)これど真ん中ですよねー。オーケストラもフルに使ってますし、よかったんじゃないでしょうか。で、これも作曲都倉さんなんですけど、このキャッチーさが**でね。(覚えやすいでしょ)覚えやすいんですよ。サビんとこが好きで。続いての曲は、そういう曲なんですよ。百恵さんて割りと「冬の色」とか季節物「春風のいたずら」とか、季節の入ったタイトルの曲が多い中、夏の曲で普通だったら「ひと夏の経験」行くんですけど、今日はもう一つの夏の曲をお送りしたいと思います。聞いていただきましょうか。「夏ひらく青春」


♪ひとつ結ぶー、ひとつ開くー、恋という名前の夏の花ー・・・めくるめく日差しのなかで・・♪


  (これは知らないですね)知らないですか。これは「ひと夏の経験」何枚か後なんですが、面白いのはこれをラジオで聞いたとき、歌でなく間奏の部分が♪めくるめく日差しの中で♪の後の♪タララララララ・・・・・ララってとこが、妙に印象に残っていたら、この間、といっても少し前ですが、ある放送作家の方が、同じそこの部分がいいとこなんだっておっしゃって、その方はリアルタイムなんですが、当時この部分をストリングスの部分だけテープで取って、それをオーバーダブしてつなげて、その部分だけ繋げたものを作ったっておっしゃってて、マニアックなことしている人は世の中にいるもんだなあ・・と。(**)そうそう、そこの部分が永遠に続くようにね、編集したっていう。今、あれですよ、爆笑問題さんのラジオの放送作家もされている方が・・。(そうなんだ。山口さんは莫大な曲を出していられて、好きな曲は人によって違うじゃないですか)そうですよ。シングルで33枚あるのかな。それだけあればね、好みもあるし、歌番組特集するにしても、せいぜいかけれて3,4曲じゃないですか。そうなってくると、一番知名度のあるものが選ばれるので、こういった曲ってのはなかなかリアルタイムの人しか知らなかったりするんですよ。なのでね、僕がすごい好きで、これも都倉さんで、作詞千家さん、さっきの「青い果実」とコンビが一緒なんですよ。(何を選ぼうか、すごい迷われたと思うんですが1、2曲目シングルで来て、最後の曲はどんな曲なんですか)最後の曲もシングル曲なんですが、このあたりからちょっと声のトーンも、我々が思う百恵さんのイメージに近くなってきているんじゃないかと思うんですが、「横須賀ストーリー」♪これっきりこれっきりもうーー♪あれの1個前のシングルで、「愛に走って」という曲なんですが、この曲から僕は、これは前回「かもめが翔んだ日」が漠然と歌謡曲のイメージだったっていう、それと一緒で、この曲もとても僕の中で漠然と抱いてた歌謡曲のイメージにぴったりはまったんです。これ、でも、百恵さんを追及していこうという核心になっている曲で、編曲は三木たかしさんなんですけど、これも聴いていただくとわかるんですけど、イントロの部分の**の音が良かったり、またアレンジが、編曲の部分がなかなか良くて、曲としてはちょっと地味な感じなんですけど、非常に気に入っている曲だということで、聞いていただきましょうか。「愛に走って」


♪**のままで走ってきたの・・・何かに私怯えているの。あなたの愛がつかみきれないから♪


  (ずい分声が通ってきてますね)だんだん歌唱力に磨きがかかってきたっていうか。この曲ね、多分B面の方がある意味有名かもしれない。あの「赤い・・」シリーズの主題歌になっていた、それのA面にあった曲なんですけど。あのちょっとね、後の渡辺さんの「迷い道」とか「異邦人」とか、そんな歌謡曲に近い要素をもったね、(イントロちょっと似てましたよね)ええ。でも、これが一番早いんですね。(感心と呆れの混じった声で。「なるほど」)76年なんで。(これ76年。へえーーーそうなんだ。でも紹介しきれないでしょ。)紹介しきれない。10分の1もいってないですからね。シングルだけで言うと。(時期的には半分超えたあたりでしょ)時期的には。でも、僕は後期の曲の方も名曲いっぱいあるんですけど、前半の「愛に走って」が気に入っている時期の中での、最後のシングルなんですけど(はあーーー・・・)その前半の部分にこだわりがあって、そこだけでもね、またおいおい紹介していければとね・・(はあー。噂だと和田アキ子さんがね「百恵の前に百恵なし。百恵の後に百恵なし」と言っていたとか)ああー。でも、結果そういう風な感じですけどね。言われている、いない関係なく。結局それ以前っていうのは、アイドルっていうのは自己表現をけっこう抑えられていた時期ですから。こういうふうに歌いなさい。ああいう風に歌いなさい。と言われて。でも百恵さんというのは、本当に歌を自分のものにするし、作曲家作詞家プロデューサーの予想してたより上回ったものを表現してた・・(半田健人さんはね、今の話聞いていたら、山口百恵さんと一緒に駆け抜けてきたような人かなって・・)とんでもございません。まだね、生まれてなかったですからね。(また改めて百恵さんの曲をね・・半田健人さんでした。ありがとうございました。)ありがとうございました。 (2008.10.15up)



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