実録「歌謡見聞録(5)―川口真特集」



  第五回は川口真特集。感想を一言で表すなら「情熱的」でしょうか?下のセットリストを見ていただいたら分かるんですけど、尾崎紀世彦ナンバーが実に4曲もセレクトされてます。更に、熱い詩を書くなかにし礼さんの作品が3つ。熱いライブになって然るべきなのかなあと知った風な口をきいてみます(笑)また素材的にそうだったというのもあるんですけど、半田くんの施したアレンジが全体的に派手だったというのも大きな要因でしょう。もちろんしっとりした歌い上げる楽曲もありで、静と動のメリハリがきいた構成でした。また、エレキギターを片手に、ロック調にアレンジされた歌謡曲を歌い上げるという新鮮な一面も披露してくれました。

  5回目ともなると客の入場といった運営の手際もスムーズになり、今回こそ予定開演時間通りにスタートするのかと期待に胸を膨らますも、ある意味で予定通りに(笑)遅れて開演。今回はいけそうだったのになあ。なぜ?また、男性の客がちらほらと目につくほど増加中。

  例のごとくマネージャーさんから公演中の注意…って、そういえば今回はなかったような気が…。あったかな?記憶は曖昧ですが、とにかくステージ上に半田くんが登場。黒と茶色の縦ストライプのブラウスに、僕には素材が判別できない黒のパンツ。髪型は、これまた上手く説明できず…。かつての野口五郎さんがこんな感じだった気がするんですよ。とりあえずレトロなのは間違いありません(笑)ファーストインプレッションは"音楽家みたい"だったんですが、ろくに音楽家を見たこともないくせに何を言ってんだかとセルフツッコミしておきます。
  先月(10月)は舞台稽古やCDデビューの準備、歌謡見聞録の準備など等、仕事があまりにも重なりすぎたため、寝る時間がなかったのだけど、今月は舞台公演があったものの、忙しさは若干緩和されたようで、睡眠時間がとれるようになってきたそうです。ゲッソリしてますが、至って健康なので心配しないで下さいとコメントしてました。確かに、今回の半田くんは未だにゲッソリしている感は否めませんが、血色は先月より遥かに良く、眼力も戻りつつありました。前回は顔色なんて真っ白でしたからね。この健康宣言は、周囲から健康面に関して色々と尋ねられたことを受けての発言に違いありません(笑)まあ、あの痩せ方を目の当たりにすると、普通は心配になりますよ。
  
  今回は、とにかく尾崎紀世彦ナンバーの影響なのか、暑苦しさ(笑)もとい情熱的なボーカルが特徴的だったと思います。歌い上げる楽曲でも、静かな熱さが漂っていたような、そんな印象を受けました。トークは、ゆっくり座って語れるようにとハイチェアが用意されてたんですが、抑え目だったように思います。川口真さんがいかにパーフェクトなのか、を切々と語られたこと以外に、あまり記憶がなかったり(笑)逆に言えば、いかに川口真さんが素晴らしいのか、いかに半田くんが心酔してるのか、伝わってきたということでもあります。

  □セットリスト□
  01.忘れかけた愛を(歌・尾崎紀世彦、詩・阿久悠、曲・川口真)1975年
  02.五月のバラ(歌・尾崎紀世彦、詩・なかにし礼、曲・川口真)1977年
  03.手紙(歌・由紀さおり、詩・なかにし礼、曲・川口真)1970年
  04.テレーズ夫人(歌・尾崎紀世彦、詩・さいとう大三、曲・川口真)1977年
  05.粋に愛して(歌・金井克子、詩・有馬三恵子、曲・川口真)1975年
  06.かなしみ模様(歌・ちあきなおみ、詩・阿久悠、曲・川口真)1974年
  07.ロダンの肖像(歌・弘田三枝子、詩・なかにし礼、曲・川口真)1970年
  08.東京物語(歌・森進一、詩・阿久悠、曲・川口真、編・馬飼野康二)1977年
  09.さよならをもう一度(歌・尾崎紀世彦、詩・阿久悠、曲・川口真)1976年
  10.明日への出発(歌・トワ・エ・モワ、詩・山上路夫、曲・川口真)1972年
  11.片思い(歌・中尾ミエ、詩・安井かずみ、曲・川口真)1977年

  以上がセットリストです。先述したように、尾崎紀世彦さんの歌が多くセレクトされてます。半田くん曰く、川口真さんの曲には、尾崎紀世彦さんのような男性で声量のあるタイプがよく似合うとのこと。また、なかにし礼さん(3曲)や阿久悠さん(4曲)の名前も目立ちます。僕にはこれといった川口真さんの特徴が分かりませんでしたが、もしかしたらそれこそが"川口真さんらしさ"なんでしょうか。正統派といいますか。
  先の公演で演奏された「五月のバラ」「ロダンの肖像」「東京物語」を除くと、「さよならをもう一度」しか知りませんでした。そもそも「五月のバラ」といった3曲も、歌謡見聞録で初めて知った曲なわけで、もしかしたら、今回は今までのなかで最もマニアックな選曲だったりしますか?今回、初めて参加した方は、下手したら1,2曲しか分からないなんて状況に陥ってたり?このレポートを書くにあたり作家陣をネットで調べるわけですが、「粋に愛して」はシングルB面なので、作詞家名が見つからなかったんですよ(掲示板で教えていただけたので何とかなりましたが)。
  いつも限られた時間のなかで準備をしてるけど、その中でも今回が最もカツカツで時間がなかったそうです。キーボードの方に至っては直前まで地方に飛んでいたそうで、なかなかやりとりができなかったそうです。どうやら今月は半田くんだけでなく、バンドメンバーも忙しく、スケジュール調整が難しかったようです。

01.忘れかけた愛を(歌・尾崎紀世彦、詩・阿久悠、曲・川口真)1975年

  尾崎紀世彦さんの事務所移籍後の歌らしいです。観客の反応を見て、「あまり知られてないということは、売れてないというわけなんですが…」と言ってました(笑)繰り返される「泣いてなんかいられない」というフレーズが耳に残ってます。

02.五月のバラ(歌・尾崎紀世彦、詩・なかにし礼、曲・川口真)1977年

  初回の「なかにし礼特集」でも演奏された曲。初回の時よりも今回の方がインパクトがありました。半田くんは「♪忘れな〜いで!♪」「♪咽び泣い〜て♪」と熱唱。つい"暑苦しい…"と声に出してしまいそうになりました(笑)半田くんでこの熱さならば、本家はどれだけ暑苦しいんでしょう?
  この曲もまた、尾崎さんの事務所移籍後に発表された曲だそうです。この尾崎さんの曲紹介の際に「事務所移籍後」という言葉を度々聞かれますが、尾崎さんの歴史を語る上で外せない重要なことなんでしょうかね?

  このタイミングでバンド紹介だったような気がします。バンドメンバーの紹介は、ただ名前を紹介するだけでなく、一言エピソードがそれぞれ添えられます。キーボードの時は、キーボードという楽器は非常に地味で、どれだけ他のインテリアを頑張ってもキーボードだけは浮いてしまうそうです。それがキーボーディストの悩みだそうです(笑)ちなみに、半田くんはキーボード担当の方が使用してるものと同じタイプのものを使ってるそうです。
  ベースの時は、ベーシストの方がエクステ使用者で、そのことについて。半田くんには、なぜか強力な長髪願望があって、気持ち悪がられるぐらい(笑)髪を伸ばしてみたいそうです。その願望を手っ取り早く満たす手段、それがエクステの使用。エクステに興味を持った半田くんがエクステ使用者のベーシストさんに「髪の毛は乾きやすいか?」という質問。回答は「否」。半田くんは髪は洗いざらし派(笑)なので、あっという間に断念。今すぐにと言うわけではないけど、いつかはヒッピーのようにしてやる!と誓ってました(笑)

03.手紙(歌・由紀さおり、詩・なかにし礼、曲・川口真)1970年

  ボサノバアレンジが施されてました。なかにし礼特集の時に組み込もうか悩んだけど、やっぱり川口真特集で…ということで取っておいた曲。ボサノバの軽快なリズムに合わせて体を軽く揺すりながら、情感たっぷりに歌い上げました。時折、目をつぶることから曲に入り込んでるのが伺えました。また、左手はマイクスタンドに添え、右腕を前後に鳥が羽ばたくように波打たせてる姿が、網膜にガッチリ焼き付いてます(どうでもいい話ですが、右腕を上下に波打たせてしまうとコントみたいになりますね。左右と上下では大違い。本当でどうでもいいことですみません)。
  個人的には非常に気にいってます。ボサノバの軽いリズムが、別離による行き場のない切なさをより一層引き立てていたように感じました。悲しみを表現する際に、単に泣いてしまうよりも笑ったほうが、その悲しみが一段と引き立つ現象に近いと言ったらいいでしょうか。悲しくて寂しい曲だからといって暗いアレンジにするのではなく、軽快なボサノバ調に編曲する所に感心してしまいます。これは非常に主観的な感覚であり、抽象的な表現となりますが、このナンバーになった途端、"ステージ"がグイッと動き出したような感覚に陥りました。
  次の曲の紹介に映る時、スコアブックをめくりながら、「有名な曲はこれぐらいで…」と呟いてるのを聞いて、「まだ3曲目なのに、その台詞を吐くの?」と驚いたのは僕だけじゃないはずです。

04.テレーズ夫人(歌・尾崎紀世彦、詩・さいとう大三、曲・川口真)1977年

  尾崎紀世彦ナンバーということで、例に漏れず熱い歌でした。掌を天にむけて、それを見上げながら「♪テレース夫人♪」と歌っていたのを、なぜか鮮明に覚えています。あのフリは一体何を意味するものだったのか?これ以外にも半田くんには謎なステージアクションが多くて、前回もしてたんですが、「健康に生まれてきなさいよ」と願う妊婦よろしく、腹をさするようなフリがとても気になってます。
  ここでも、曲紹介をしたあとの客席の反応の温度を察知してか、「あまり知られてないということは、売れてないというわけなんですが…」と発言。また出た、このフレーズ!(笑)尾崎紀世彦さんの歌はカラオケで歌い過ぎてる上に、尾崎紀世彦さんがテレビ出演してくれないし、出演しても「また逢う日まで」しか歌ってくれないので、もはや尾崎紀世彦さんの歌は自分の持ち歌のような気になってきてるそうです(笑)

05.粋に愛して(歌・金井克子、詩・有馬三恵子、曲・川口真)1975年

  ブラスアレンジが施されていました。うーん、どのような曲だったかは忘却の彼方へと旅立ってしまったようです。すみません。ノリがよくて、好きな感じだったんですけどね。実は曲よりもトークの印象が強いんです。歌謡曲は一度ヒットすると、それに類似した曲を畳み掛けるように売り出す便乗商売があるそうなんです。で、金井克子さんも「他人の愛し方」でヒット。当然ながら便乗商売で、「これの(前作と)どこが違うんや!(by半田くん)」というような曲をリリース。「粋に愛して」がそのB面。えええ!その話の流れだと「粋に愛して」がA面じゃないの?だからこそ、それだけ長く説明してたんじゃないの?僕の驚愕っぷりが字面だけでは伝わりにくいかもしれませんが、「そのB面です」といわれた時、あまりにも不意をつかれたが為に目を見開いてしまったのです(笑)そうか、この人はコアで薀蓄好きな人種だった…、そして、それをほんの一時でも忘れてしまっていた自分が愚かしい…、そんな自戒の念が曲中ずっと脳内を渦巻いてました。

06.かなしみ模様(歌・ちあきなおみ、詩・阿久悠、曲・川口真)1974年

  大野克夫風アレンジ。僕の今回一押しです。オレンジのライトに照らされて、哀愁漂わせて歌いあげる姿に見入ってしまいました。そもそも第一声でグイッと惹きつけられてしまったんですよね。あの哀愁は大野克夫アレンジだからでしょうか?
  この曲は、大ヒット曲「喝采」を越えることを目指して、「円舞曲」の次に制作されたそうですが、ちあきなおみさんの交通事故の影響で、「円舞曲」共々プロモーション活動が上手くいかなかったそうです。で、ここで話題の中心は「円舞曲」へと移ります。以前に、ある大物作家さんと話す機会があったそうで(最近、亡くなられた方なんですが、具体的な名前は失念。。誰だったかなあ。ニュースで見たんだけど…)、その際に阿久悠さん(川口真さんだったかな?)の作品のなかで好きな曲を互いにあげていくという遊びをして、「円舞曲」でピタッと二人の回答があって大盛り上がりしたそうです。なんて素敵にマニアックな遊び!歌手をお題にすることはあっても、作家をお題にすることはなかなかできませんよ。当然ながら、このエピソードは僕の心を鷲づかみです。

07.ロダンの肖像(歌・弘田三枝子、詩・なかにし礼、曲・川口真)1970年
08.東京物語(歌・森進一、詩・阿久悠、曲・川口真、編・馬飼野康二)1977年

  この2曲は続けて演奏されました(他にも2曲連続で演奏されたところがあったのですが忘れました。すみません)「ロダンの肖像」は、ダサカッコイイを狙ったウエスタン風アレンジ。「東京物語」は、もともとポップな曲調をより一層ポップにアレンジ。前者は初回、後者は前回にて既に披露済みで、また聴きたかった曲なのでとても嬉しかったです。「東京物語」に関しては、前公演終了後に渚ようこさんに良かったよと言ってもらえたそうです。今回は熱唱というよりかは絶唱。その勢いと迫力に圧倒されました。
  「ロダンの肖像」はこれぞ川口真!という感じだそうです。ハイチェアに座りながら一通り説明すると、演奏に移ろうと腰を浮かすも、「まだ話さないといけない気がする」と言って座りなおす(笑)説明不足とでも感じたのかもしれませんが、決して説明量は少なくなかったんですよ。それにしても、「いけない気がする」って…まるで強迫観念にかられてるかのよう(笑)呟くようだったのも可笑しかったです。

09.さよならをもう一度(歌・尾崎紀世彦、詩・阿久悠、曲・川口真)1976年

  若干テンポをスローにアレンジしてました。持ち歌と勘違いしてしまうほど歌いこんでるだけあって(笑)、流石の安定感でした。半田くんが歌う「さよならをもう一度」は何度か聴いてますが、毎回、何かしらアレンジされていて、全く同じというのはないように思います。それが地味に凄い。
  尾崎紀世彦さんの中では「また逢う日まで」が一番有名だけど、半田くんは「さよならをもう一度」が一番好きだそうです。かつてレコード屋ににシングルを買うつもりで行ったが、アルバムの値段がシングルと同じことを知って、アルバムを買ってしまったそうです(笑)しかし、それがシングル曲以外も知るきっかけとなったとのこと。
 
10.明日への出発(歌・トワ・エ・モワ、詩・山上路夫、曲・川口真)1972年

  「第五回歌謡見聞録」は、全体的に派手めなアレンジが施されて、勢いのあるノリがいいナンバーが目立ちましたが、このロックアレンジが施された「明日への出発」こそが、その象徴的なナンバーと言えるでしょう。半田くんはエレキギターをかき鳴らしながら、歌謡曲のときとは違った歌唱法で熱唱し(高校時代は、こんな風に歌っていたそうです)、一番の盛り上がりを見せました。かなり新鮮でしたし、こういう歌い方もできるんだなあと感心しました。そして、これまでは半田くんのフォークソングがいつか聴いてみたいなあと思ってたんですけど、ロックもいいかもなあなんて思っちゃいました。
  この曲は、たくさんのアーティストが歌っているようで、とりあえずということでトワ・エ・モワの名をあげてました。また、学校の教科書に載るような曲だそうで、ロックアレンジによってこんなにも違うのか!というぐらいに変わってるそうです。僕としては、そういう曲をロック風にしようという発想に驚かされるわけです。
  演奏で使用したエレキギターは半田くんの私物。青と白のメタリックカラーで、アンパンマンやスヌーピー、テレタビーズといったシールで彩られた、とてもファンシーなギターでした。半田くん曰く、どうも地味なので、まずアンパンマンのシールを貼って、次にスヌーピーを…としているうちに止まらなくなり、シールがベタベタはられた現状に至ったそうです(笑)ヘッドにはドキンちゃん。このギターは貰い物で、プライス(値段ではなく、プライスと表現したことに敏感に反応したのは僕だけかもしれない(笑))はそれほど高くないので、いつも壁に立てかけておいて気軽に弾けるようにしておいたら、今ではどのギターよりも最も手に馴染むという状況。この「状況」という言い方や言い回しが半田フルだったんですが、字面だけでは伝えきれないのが口惜しい。更に「怖いですねぇ」と続けてたんですが、この言い方も半田くんらしくて面白かったんです。

11.片思い(歌・中尾ミエ、詩・安井かずみ、曲・川口真)1977年

  「あ〜!こんなところにピアノが!!」半田くんのわざとらしい言葉により実現した、もはや恒例の自主アンコール(笑)ピアノの弾き語り。ギターとピアノのどちらにするか悩んだ結果、ピアノの方を選択したそうです。直前までロックしていたと思ったら、しっとりとバラードを。僕は挙動不審なので、半田くんだけ見てればいいのに周囲をキョロキョロと見てしまうんですけど、間違いなく半田くんの歌声に酔いしれて目がハートになっている人を発見しました(笑)それぐらい半田くんの歌声は聴かせるものでした。
  演奏前、色々と演奏の準備をしようとするものの、ギターなどが邪魔で思うようにできず手間取り、「お手伝いさんが欲しい」と呻く。が、ステージ上に助けがこず(笑)あの半田くんの言葉は、額面どおりに手助けの要求だったんじゃないのかな?マネージャーさんが助けにあがってくるかと思ってたんですけどね、結局、最後まで半田くんが一人で準備しました。
  演奏直前、半田くんがどこかにいるであろう音響さんに向かって、ホールで歌ってる風に演出するために「リバーブをお願いします」と依頼。素人な僕の脳内は「リバーブ?リバーブって何?」と疑問符の嵐で埋め尽くされました。結局、豪華なエコーだと解釈しました。
  演奏直後、それまでのムードにそぐわない軽い口調で「派手な曲のあとに、こんな静かな曲をどう歌っていいか戸惑う」的なことを言って、更に「こういう曲の後に、カッコいいことを言わないのが、俺の良いところ(笑)」と続けてました。なるほど(笑)

  以上で、全てが終了。恒例の四方八方投げキッスと礼をしてステージをはけていきました。これにて、リサイタルは終了。

その他諸々のトーク
  〆川口真さんについて。川口真さんは阿久悠さんやなかにし礼さんとかと違って表に出てこない人なので地味だけど、作曲界のなかで最高の作曲家だと説明してました。川口真さんのメロディは単純なようで難しい。基本をきっちり押さえた非の打ち所がない作曲で、正にパーフェクトだそうです。半田くんの力説に洗脳されそうになりました(笑)
  〆渚ようこさんのライブゲストについて。ライブゲスト時のMCは、相手(=渚ようこさん)がいるので楽だったそうな。えええっ?これまでにあれだけ話しておきながら、その台詞?(笑)もし話し相手が横にいたのならば、果たしてどれだけ話し続けたのだろう…。恐るべし、半田健人。また、渚さんのライブで歌わせてもらえたりと、音楽に囲まれて仕事ができることに喜びを感じてると語ってました。
  〆「新宿、泪知らず」について。歌詞に各地の地名をいれるという案もあったけど、最後は新宿にしぼることになったそうです。着うたでは「♪好きだよ〜」からしか聴けないので、是非とも豪華なオープニングだから聴いて欲しいとのこと。
  〆客席から飛んだ「博識!」という声に対して、半田くんは「そういうキャラクターやから」と返答。キャラクターなの?(笑)
  〆半田くんが客席に向かって「どんな歌を歌って欲しいですか?」と尋ねると「何でもいい!」という声が。半田くんは「何でもいいが一番辛い」とやや困ってましたが、確かにその通り(笑)続いて、男の子から「ファイズを歌って〜」というリクエストがとびましたが、「ふぁいずはなぁ、きょうはうたわへんねん」と半田くん。字におこすと平仮名になるような話し方。優しいです。
  〆CDデビュー記念としてレコード型ペンダントトップのネックレスを限定販売。それを紹介する時、半田くんは身に着けていたそれを客席に見せようとするも、ブラウスのボタンがばっちりとめてあったので四苦八苦。あれは、単純に第一ボタンを外せば良かったんじゃなかろうか…(笑)
  〆いつものように時間の経過に気を配る半田くん。今回も何度か時間の確認をしてましたが、時間をおすことなく、常にオンタイムということでした。時間配分が上達してるんですね。
  〆リサイタルの時間が短いという話を何度かしてました。小一時間で帰すのもあれなんですが、足りないぐらいがまた次回の呼び水になる…など、半田くんの言葉を借りるならば合理化してました(笑)半田くんが「〜という合理化」という言い回しに、「出た!"〜という状況"に続いて本日二度目の体言止め!」と心の中で突っ込んで喜んでたのは多分、僕だけです。あと"小一時間"という言葉に客席がうけてました。まあ、小一時間って22歳がそれほど使う言葉じゃないかもしれませんね(笑)
  〆ステージ上には、いつもハムスターのぬいぐるみエンドーくんが鎮座してます。彼はヒマワリの種型写真立てを持っています。以前までは、半田くんの写真が入ってましたが、いつの間にかアンパンマンに入れかわってました。そして今回、アンパンマンのお面がガッチリ被せられてました…。どこまで侵食するのか、底が見えないアンパンマンブーム。

  以上です。マニアックな選曲が目立ったものの、アレンジによって勢いとノリの良さが生まれ、十分に楽しめました。それはつまり、古い曲もアレンジを加えられることによって、再び命を吹き込まれるということを実感したことと同義なんだと思います。また、「手紙」のボサノバアレンジ、「明日への旅立ち」のロックアレンジという、そのアイデアと効果に驚きました。以上のように、僕的には"アレンジ"とは何なのかを初めて肌で感じた回でした。アレンジって面白いなあ。
  いよいよ次回は最終回。今まで特集されるアーティストはギリギリまで発表されなかったのですが、今回は本公演の〆トークで発表されました。そのアーティストは勿論、半田くんが愛してやまない都倉俊一さん。果たして半田くんがどのようなチョイスをしてくるか?今からワクワクしてます!
  誤字脱字、誤っていることを発見したら、掲示板までお知らせください。放置しておくと恥かしいので。では、お粗末さまでした。(06.12.03up)


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