「トークショー@仮面ノ世界―マスカーワールド―」報告書



以下のレポはミエさんが掲示板にupしてくださったものです。ミエさん、ありがとうございます。


  半田くんは信じられないくらい美形でした。写真とかではそれほどでも、みたいに見えるときもあるけど、本物はじつにうつくしい。でもちょっと髪が伸びて前髪が長すぎて目が見えづらかった。
  初お目にかかりで数メートルの距離で一時間余りもお話しが聞けて顔がほころびっぱなしでした。想像してたよりはるかにこじんまりしたところで席も10列×10席かもうちょいくらいで、時間近くに入ってきた人たちもその席のまわりをゆったり囲っていました。隣は男性。拍手最大で話にいちいち小さく相槌うったり感想小声で言ったり、本当に楽しそうでした。もう一方の隣に夫婦らしきカップル。待ってるときに、ダンナさんが「会場にいっぱいスーツアクターさんが来ているのにみんな気が付かないもんなだなー」と言ってらっしゃったり、2人で私にはわからないライダー会話に花が咲いていました。また、壇上奥のスクリーンにいろんなライダーのシーンとかディケードの予告とか。予告中のファイズは一瞬でどんな感じかわかりません。大島さんの写真が展示してあるのを見てどうしてこんなタイミングを写真に撮れるのかとびっくり。特に最近の写真はカメラの性能も上がっているのだろうけど「ほえー」ってな気持ちで見せてもらいました。

  さて、この後肝心のトークのレポをしようと思うのですが今回は記憶を頼りに、なのに頼りない記憶力なので話の順も内容も怪しいです。話の内容は私でも聞いた、読んだことのあることが大半だったのでみなさんには珍しくないかもですが、ご本人が語ってくれるのが聞けて幸せでした。

  まずはテーブルの上にファイズのベルト、携帯、デジカメ、なんかが時間より20分前くらいから置かれたあたりからドキドキ。この辺から頻繁に進行係(?)の女性が「1時から半田健人さんの・・・」と会場に呼びかけ始めました。既に座っている人たちのために「半田さんはもういらしてて楽屋で大島さんと大阪万博の話で大変盛り上がっていらっしゃいます」なんて言ってくれてました。

  やっと時間が来て司会の切通理作さんと半田くん登場。上着は紫の糸の間に生成り色のような糸が混じったような・・・まあ、紫系のちょっとくたっとした布のジャケット。ジーンズ。黒のマフラー。おしゃれだなー、かっこいい!!と思ってもファッションを解説できる知識がなくて・・・。



 司会の方は東映ヒーローマックス(やら他も出たけど思い出せない)を編集(?とにかく出版に関わるお仕事)・・・。前置き少々、「ぼくの話聞きながら、しっかり半田君を見てください。」みたいな小さいオチをつけて半田君にパス。ここから半田君。



■オーディションの話
  既にみなさんがご存知のお話が多くなるかもしれませんがざっと全体をなぞります(みたいな前置き)。まず、デビューから。2回オーディションを受けに行ったが1回目は上京はしなくてはいけない時が期末試験と重なっていて、ぼくも単位がそう安心な方では無かったのでそっちもしなくてはいけない、特に数学なんか。それで、オーディション受かった、と聞いて「えーっ」と思った。2回目は熱があって早く帰りたいとしか思ってなくて、なのに、受かったと聞いて、また「えーっ」って。

■共演者の方々の話
  村上くんとは最初は一番打ち解けなかったけれど、最後は一番仲良しになった。ロケバスに村上くんが入ってきても声をかけたら悪いかなと思って声をかけなかった。後になってお互い「そっちが役のキャラみたいでヨソヨソしかったからだろ!」って言い合いしてた。村上くんはああ見えて人見知りだけど、それを超えるとめちゃめちゃいい人。溝呂木くんもあのまんまだし、唐橋くんもあのまんま、唐橋くんがあのまんまなのはちょっとコワイですよね。最初は優里亜ちゃんも芸歴は先輩でちょっとそれが壁になってたりもした。(彼女の名があと2,3回出ましたが2回目以降は「優里亜」でした。仲良しだった感じがこんなところで)
  出演する人が増えるにつれても仲良くなっていった。ファイズのメンバーはみんな自立していて、一人で放っておかれてもみんな、自分で何かしてる。いっしょのときは仲良くしてたが、村井さんだけはちょっと若い子たちの中でがんばって若いふりしていた(まわりも私もちょっとクスっとなりました)。撮影現場は学校の延長みたいで。何日も同じ人たちと仕事をして。学校より早起きしなくてはいけなくてきつかった。遠いところでの撮影は小旅行みたいで楽しかった。

■Q.ファイズをしたことでどうなった?
  今時一年もやるドラマなんてNHK大河かライダーくらい。他のライダーさんたちも同じだと思うが、はじめと終わりでは顔つきも何もかもまったく違ってくる。自分も始まる前と後では全く違う人じゃないかと思うくらい変わったとおもう。この1年があったこと、アクションもせっかくだからできるだげ自分で顔を見せてやりなさい、という方針でやらせてもらったことなども含め、本当に今の自分の糧になっている。また、いつまでもこんなイベントをしてもらえるような役に、俳優始めてわずか1年目で出会えて本当に幸運。長く俳優しをしていてもこの役のような代表作を持てることはそうあることではない。それに寄りかかる、というのとは違うが、この役をできたのは幸せなことだと思う。

■Q.つらかったことは?
  (まずよく出る水落ちの話から。後半の大島さんとの話が混じり込んでいると思います。) ライダーがやられて川に落ちて流される、というのはもう、伝統みたいなもので、毎年やってますが、これは一気はまだよいが、じわじわは・・・。入るとものすごく冷たいのに、川の真ん中から「もっとこっちへきてください」と呼ばれるともうUターンしてしまいたくなって・・・。でもスーツアクターさんたちはすごく薄手で通気性・保温性、共に悪いから年間通じてすごく暑いか寒いかばかりしかないので、たまのことで文句を言っていたらいけないな、と。あと村上くんたちとはスパレンジャーもしたけど、外気温0℃の中で露天温泉から出たときの寒さってわかりますか。本当に寒いのに体から湯気が出ているので伝わらない。水落ちも画面で見ているとあんまり伝わってないみたいだと話しあってた。廃坑の撮影は変なクモがいて気持ち悪いし、雨で寒いし、おまけにどうも「出るらしい・・」という噂まであって・・。あとフェリーも揺れて大変で・・・。

■Q.巧がオルフェノクということはわかっていたんですか?
  始めのうちから周りに「おまえ本当はオルフェノクじゃなのか?」と言われていたし、自分もそんな気がしていたが、それが分かったときはこれで筋が通った、とすっきりした。映画のタイミングでオルフェノクだとばらすなんて持っていき方がうまい、と思った。一万人エキストラなんて絶対うまくいかないと思っていたらNGもほとんどなくて、むしろ俳優がNGが多く、やっぱり一万人に圧倒され、みんな固くなっていた。監督に「この中で緊張してないのは、お前だけだ!」と言われた。

■変身ポーズの話と実演
  (割とはじめの方に変身ポーズもしてくれました。コード押しながら「音がないとやりにくい」といいつつ、「変身!」と言って手をウエストラインまで下げてから、)実はこの携帯このベルトにはぜったいはまらないんですよ。この携帯も今から見るとすごく分厚いですけど、これを一気にベルトにはめようとするとこうなって(横向きにカシャっと入れるのは困難なことを動きで見せてくれました。肩が上がって手がつっぱってヘンです。かっこよくない。)無理なんです。はめるためには手をこう持ち替え(やっぱりかっこよくないちょっとずつ角度を変えての持ち替え方を見せてくれます。)しないといけない。だから変身は必ず2カットになっているか、はめた手元は写さないか、のどっちかになってる。
  ファイズはナチュラリズムなので実はこの「変身!」も監督と僕は言いたくないね、と言ってたんですが、それは許可されなかった。ファイズのベルトは異次元から来たりしないでリアルに存在するので、質屋に持っていったりするけど、おじさんが「腰に巻くとあったかい」とか言ってた。でも、あったかいような物ではない。遠赤外線でも出るんでしょうかね?




■カメラマン大島康嗣さん登場
  ちょうど半ば頃にカメラマンの大島康嗣さん登場 握手。大島さんの大阪万博の建築中からの写真のコレクションがすごいことを知ったばかりの半田君はこの話になるとすごくテンション上がって「ぜひ伺います。」とか「万博の本、出しましょうよ。」とかも折にふれ熱いラブコールを繰り返して言ってました。さらに大島さんパートの後半で、京王プラザの建築途中コレクションもすごいと知ってもう「絶対お宅に押しかけます」「本もだしましょう!」。大島さんは内心まではお察しできませんが、「ぜひおいで」って感じでも「やろうやろう!」みたいでもなく「そんなに来たいならまあ・・」「そんなにしたいなら考えてみてもいいが・・」って感じのするお返事を繰り返されますが、ちっともめげずに熱烈になんどもアピールしてお願いやら、お誘いやら、してました。1942年のお生まれなので、さすがにシブくてどっしり構えていらっしゃいます。嬉しく思ってらっしゃらないはずはない、と思いますが、褒められてにやけたり、調子に乗るような恥ずかしいことはできない世代の故かな、と。とはいえ、自負心を伺わせる言葉はそこかしこに。近いうちに半田君マジックで実現させてしまいそうです。



Q.初めて会ったときのことを覚えていらっしゃいますか?
 【大島さん】 覚えていない。が、あとで冒頭のシーンを見てあの辺りかな、と記憶がおおよそ蘇った。
 【半田君】 特撮現場で「須賀くん」と呼ばれたり、役名で呼ばれたり、先代ライダーの名で呼ばれたりすることもある。
 【大島さん】 今の若いんはみんな同じような外見でいかん。
 【半田君】 藤岡さんですら、最初少年と思われたらしいが、彼はライダーになったのが24で今の僕と同じ年だけど、すごく大人っぽくて渋く見えてた。自分の場合は今見ると若いというよりあどけないと言った方がいい。

 【半田君】 伝統を受け継ぐ役をもらえたことは光栄だけど、始めに形の無いところから作って行くのは大変だったでしょう?言っていいのかどうか、正直予算もあまり無かったらしいし・・・。(これに対しての大島さんの答えが思い出せません。予算が無かったに対し、やや苦笑してから工夫するのも面白かった、というような話だったか・・?)

 【半田君】 昔やってた頃に万博や京王の写真のことを知っていたら暇さえあればへばりついてたろうに、惜しかった。知らなくて痛恨。でも、実はもう一人のカメラマンさんにべったりくっついていたんだけど。

 【半田君】 撮影の思い出で、大島さんといえば「せんべい」が浮かぶ。(ということは冒頭でもコメントしてました)大島さん差し入れのせんべいにどれだけ助かっていたか。撮影が押してお弁当がなかなか食べられないこともよくあってそんなときものすごく救われた。中島さんが休み、となると「えっ、休み?せんべいは?」と思って心配になったがちゃんとストックがあってお休みでも出してもらえてひと安心。底のほうの湿りかけたのも味わいがあるし、その上に新しいのがザーッといれて貰える時も幸せを感じた。

 【半田君】 万博は「懐かしい」というのは違う。会場跡地での撮影もあって感慨があった。

 【半田君】 大島さんは映像のカメラの前などにも平気で出てこられていいのかな、と思っていると、たまにストップがかかって、やっぱり入ってしまったんだ・・ということもあった。



  大島さんのお話は申し訳ないけどかなり断片的で・・・。

 【大島さん】 (半田くんにいろいろ誘われて)あと5年若ければ・・・
 【半田君】 まだお若いのに
 【大島さん】 この5年は大きい、大分あちこちきている。

というやりとりもありました。スーツアクターさんを大事に思って撮っているとおっしゃったことは印象に残っています。

  見ていた方には相当違う、といわれる部分もあったり大事なことが落ちているかもしれませんけどお許しねがって、訂正、補足などあれば教えてもらえるとありがたいです。 (09.01.07up)



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